●発達障害ってどんな特徴があるの?周囲に理解を広げるための取り組み (2008年02月28日)
発達障害者支援施策の一環として作られたパンフレット「発達障害の理解のために」が、厚生労働省のホームページで閲覧可能になっています。
発達障害者支援法では、これまで制度の谷間におかれていて、必要な支援が届きにくい状態となっていた「発達障害」を「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義し、支援の対象としました。
自閉症やアスペルガー症候群は、どんな能力に障害があり、それがどの程度なのかは人によってさまざま。発達障害は障害の困難さも目立ちますが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障害です。近年の調査では、発達障害の特徴をもつ人は稀な存在ではなく、身近にいることがわかってきました。
発達障害の原因はまだよくわかっていませんが、現在では脳機能の障害と考えられていて、小さい頃からその症状が現れています。したがって、早い時期から周囲の理解が得られ、能力を伸ばすための療育などの必要な支援や環境の調整が行われることが大切です。
それぞれの障害の特徴は、自閉症に言葉の遅れや、コミュニケーションの障害、パターン化した行動などがあり、アスペルガー症候群にはコミュニケーションの障害、不器用などの特徴があります。また、注意欠陥多動性障害(ADHD)には不注意、多動・多弁、衝動的な行動があり、学習障害(LD)には読み書きや計算の能力が極端に苦手という特徴があります。
発達障害の子どもがもっと伸び伸びと生活を送れるような環境をつくるためには、周囲の理解が不可欠です。これからは、周囲の理解を高めるためにも、まずは大人が発達障害について少し知識を増やし、そこで得た知識を子どもに伝達していって、理解のある温かい社会を目指していくことが大切ではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2008年02月28日 19:51