●自分用にカスタマイズされたエコチェックで、無理なく楽しくエコロジー! (2008年02月26日)
NEC、早稲田大学などにより、ICカードなどのITを活用した、環境学習プログラムについての実証実験が東京都と千葉県の小学校で実施され、児童の環境意識の向上と定着促進につながる効果を確認しました。
この実験では環境教育と、エコチェックの実践が行われました。環境教育では、日常生活と環境負荷、将来にわたる環境に配慮した生活についてゲームで学ぶ「エコ人生ゲーム」で遊んだり、ガス検知管を使って、日常の行動における二酸化炭素濃度を計測する「二酸化炭素をはかってみよう」など、楽しみながら環境の知識が向上するような工夫が凝らされています。
エコチェックは、NECが開発した「エコチェックシステム」を使い、1週間に2回、それぞれが自分の生活を見直し、自分たちで無理なくできるエコアクションを見つける、ということを行いました。
児童はパソコンで出題される、環境行動に関する質問に答えることで、一定期間中の生活におけるCO2削減量、エコレベルなどの成果について確認することができるようになっています。さまざまな環境行動の中で、個人のライフスタイルによって、苦手なものもありますが、この場合は代わりに別の環境行動を促す仕組みになっています。
具体的な例を挙げると、どうしてもシャワーを多く使ってしまう人には、代わりに夜更かしを止めて、早めに寝ることで電力消費削減を提案するなど、無理なく実現が可能な、環境に優しい生活スタイルを一人一人に提案してくれるのです。
このエコチェックには、ICカードによる個人認証機能が使われています。ICカードを使って、子ども達は教室に設置されたパソコンから自分だけのエコチェックを呼び出し、自分向きの環境行動の把握や、その成果画面やイラストストーリーの展開により、無理なく楽しみながらエコチェック・環境行動が継続できました。
最終学習日には、個人の成果に基づいたエコ生活証明書が子ども達に渡されました。証明書には愛・地球博の人気キャラクター、モリゾーとキッコロがいて、もらった子ども達の笑顔が目に浮かびます。
子ども達一人一人にカスタマイズされたエコチェックは、一緒に暮らしている家族にも有効なはずです。このプログラムで学んだ子ども達は、家のエコ・リーダーとして活躍してくれそうですね。
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投稿者 kksblog : 2008年02月26日 11:41