●顕著に現れる学校教材費の経費削減 (2008年02月25日)
文部科学省のホームページには、学校教材について基準となる教材機能別分類表をかかげ、各学校・科目ごとに設備すべき教材一覧表を掲載しています。
しかしながら財政困難の中、教材購入費の予算が年々軽減され、必要とされる教材が十分に購入できていない現状があります。
小中学校での需要額が約813億円であるところが、決算額は約532億円と、なんと65.5%しか措置されていません。この措置額の割合でいくと、昭和60年の121%をピークに年々減少の一途をたどっています。
金額の高だけを見ると、少子化の流れの中にもかかわらず需要額は徐々に増えている一方、措置額は平成9年の745億円をピークに減少しています。これは教育現場ではより質の高い教材を希望しているにもかかわらず、児童生徒の数の減少に伴い教材費が削減されているということでしょう。
コンピューターの使い方を絵に書いて説明するより、実際にスイッチを入れてキーボードで文字を入力したりインターネットを開いてみることで、はるかに効果的に学習できます。
住んでいる地域によって、通っている学校によって地域格差がでていますが、これは学ぶ子どもにとってはまったく無関係なことです。
誰もが同等に、「分る授業」を受けるためには、教材は必需品です。未来を担う子どもたちのために、地域に関係なく、一律に十分な設備をする必要があるのではないでしょうか。
新しい学習指導要領の導入に伴って、当然にそれに沿った副教材の必要性がでてきます。次年度予算がどう推移するか待たれるところです。
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投稿者 kksblog : 2008年02月25日 13:23