●家庭での地震対策は大丈夫?緊急地震速報のしくみと心得を学ぼう (2008年02月22日)
気象庁より、「その時、あなたはどうする! 緊急地震速報のしくみと心得」のビデオが公開されています。
日本列島の下では、プレート同士がぶつかりあってたくさんの地震が発生していますが、その数は体に感じない地震も含めると2006年の1年間に約11万回。たとえ数秒前でも、地震の揺れが来ることがわかったら、どんなに被害を減らすことができるでしょうか。こんな夢のような取り組みが今、進められています。
地震が発生すると速度が速く弱い揺れのP派と、速度が遅く強い揺れのS派が広がります。地震による被害は、主にこのS派によってもたらされます。緊急地震速報とは、このP派とS派の速度の違いを利用したもので、地震が発生すると、震源に近い地震計で速度の速いP派をとらえ、S派が来ることを事前に学校や家庭などに知らせるシステムです。
たとえば、2005年に発生した宮城県沖の地震では、緊急地震速報を発表してから強い揺れが来るまで、仙台市で13秒程度、川崎町では18秒程度の猶予がありました。この緊急地震速報を利用すれば強い揺れが来る前に電車やエレベーターを停止させたり、家庭が学校、工場などで危険を回避して被害を最小限に抑えられます。
しかし、緊急地震速報の技術的な限界があることも知っておく必要があります。緊急地震速報を発表してから強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒と短いこと。そして、震源に近いところでは、緊急地震速報が強い揺れの到達に間に合わないこと、地震の規模や到達時間の予測にずれがあることなどです。
現在は、鉄道や医療施設、危険な作業をともなう工事現場などで緊急地震速報が利用されていますが、今後はテレビやラジオなどで広く一般の人々に緊急地震速報を提供する予定となっているようです。また、このほかに専用端末やパソコンなど、いろいろな方法での提供が計画されているとのことです。
いつ緊急地震速報を受信しても対応しておけるように、日頃から家庭や学校で受信したときの状況をイメージしてどのように行動するか考えておくことが大切です。家庭でも、地震の対策についてシュミレーションを交えながら話し合ってみてはいかがでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2008年02月22日 20:09