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去年習ったはずの漢字ちゃんと書ける? 小学校の漢字力実態調査 (2008年02月22日)

株式会社ベネッセコーポレーションでは、小学校の漢字力に関する実態調査を行い、結果を自社のサイトに掲載しています。

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Photo from フリー画像素材 EyesPic


この調査は全国の公立小学校、中学校で小学2年生から中学1年生を対象に、小学校の各学年で習う漢字を全て出題しています。漢字の読みではなく、実際に書けるかどうかを出題し、実際に漢字を書くことができる力を「漢字力」と表現し、その実体を多角的に検討できるよう、調査を設計しました。

漢字テストは正しく回答できたものを「正答」、誤字を「誤答」、回答がないものを「無答」とし、それぞれの比率を確認しました。この結果、6学年全体の正答率は57.9%、誤答率23.9%、無答率18.2%となりました。

学年が上がるごとに正答率は下がり、反比例して無答率は上がる傾向がありました。しかし6年生ではその傾向が当てはまらず、正答率は0.4ポイント上昇し、無答率は5.1ポイントと大きく下がっています。6年生では誤答率が28.5%と、他より抜きん出て高くなっていますが、その分無答率を押し下げているとみられます。

これについては、6年生のテストに取り組んだのは中学一年生であり、進学によって意欲が高まっているからではないかと考察されています。正答率の低下は、特に1年生と2年生、4年生と5年生の間が顕著です。また2年生と5年生では誤答率が他よりやや高く、また5年生は無答率も高くなりました。

全体の正答率が6割を切っているのは低い印象を受けますが、採点に関しては13の誤答の観点が設けられており、とめ・はねや、くっついている・くっついていないなどの基準を満たしていないと誤答になること、また該当学年で習っていない可能性のある「読み」も出題したことからだと考えられます。

漢字の形を習得するには反復して書くことが有効ですが、言葉として、文字として習得するには、その使い方を学ぶことが大切になってきます。そのためにはやはり、本や新聞などを読むことが必要でしょう。文字から状況を感じ取ることで、漢字の持つ意味、知らなかった使い方、読み方を無理なく会得できるのではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2008年02月22日 11:54


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