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子どもの健康、安全、安心を確保するために必要なこと~中教審「答申」 (2008年02月17日)

中央教育審議会(中教審)は、1月17日、次期学習指導要領の改訂に関する答申とともに、「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方策について」(答申)を文部科学大臣に提出しました。

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by juliaf

この答申は、2007年3月29日に文部科学大臣から諮問を受けてのもので、まず、子どもの健康・安全を守るための基本的な考え方についてを示し、
・学校保健の充実を図るための方策
・学校における食育の推進を図るための方策
・学校安全の充実を図るための方策
の3点について、見解を表明しています。

社会状況等の変化に伴い、学校保健、食育・学校給食、学校安全に様々な課題が生じていて、学校が適切な対応を行うことが求められていることから、中央教育審議会では、スポーツ・青少年分科会に学校健康・安全部会を設置し審議を行なってきました。課題に対応するためには、教職員が子どもの向き合う時間を確保し、学校は保護者、関係機関、地域との連携の下に取組体制を整備し、確立することを求めています。

学校保健については、養護教諭の専門性を活用し、学校保健を重視した学校経営となるように整備すること、子どもの健康の保持増進を図る上で、学校と家庭との連携、地域の医療機関等との協力関係を確立することが重要としています。

学校における食育については、栄養教諭の配置促進を進めるとともに、学校の教育活動全体として食育を推進する体制を整備することを重要としています。具体的には学校給食を活用した食育の推進を図るため、学校給食の目的の見直しや栄養教諭の果たすべき役割の明確化、地場産物の活用、郷土の食文化の継承などを取り上げています。

学校安全の充実については、学校における危機管理が不可欠の課題とし、総合的な安全計画や緊急時における対処要領の策定など子どもの安全確保を重視した学校の管理運営がなされるように整備すること、学校安全に関する教職員の研修等を充実させること、家庭・地域社会との連携による安全管理体制の強化を重要としています。

子どもを取り巻く環境はどんどん変化していますから、この「答申」をふまえた文部科学省をはじめとする関係機関の迅速な対応、対策を期待するとともに、保護者として、地域社会に属する者として協力しあい、子どもたちの学校生活を改善し、守っていければいいですね。


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子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を
進めるための方策について」(答申)(PDF:1,103KB)



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投稿者 kksblog : 2008年02月17日 04:52


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