●速報!2008年度国公立大出願状況~河合塾ホームページより (2008年02月14日)
2月6日に国公立大学の出願が締め切られました。同日、文部科学省より発表された集計では、志願者
総数は463,877人、募集人員に対する志願倍率は、前年同時点と比べて4,53倍から4,65倍へと上昇しました。
by 姫野 清司
発表された国公立大の出願状況についての概況としては、国公立大志願者数は、前年同時点に比べ、約7,600人増えています。
確定志願者数は、2月20日に発表される予定で、昨年はこの時点から確定までの間に、志願者数が約3万人増加しました。今年度も今回の集計では反映されていない、締め切り直前のかけ込み出願者が相当数いると考えられます。
4年連続で減少している国公立大志願者数ですが、最終的な確定志願者数も昨年を上回ると思われます。
今年度は18歳人口の減少に伴って、センター試験の受験者数も昨年から約7千人減となっていました。それにもかかわらず、国公立大の志願者数が昨年から上回っているのは、センター試験の平均点上昇が受験生の心理面に与えた影響が大きかったのではないかと考えられます。
旧帝大を中心とした難関大で、志願者数の増加が目立っており、受験生の出願が全体的に強気であった様子がうかがえます。
一般選抜試験は、大学入試センター試験の成績と、大学独自の個別学力試験の成績によって選抜する方法で、国公立大学の取り決めにより、現在では分離分割方式として前期日程、後期日程が定着しています。
日程別にみても、全ての日程で志願者数が増加しています。昨年から後期日程を廃止する学校が多くなっており、今春も旧帝大を中心とした難関大や医学科を中心に拡大しています。東京大学が、募集人員を約3分の1とするのをはじめ、東北大や名古屋大が複数学部で後期日程を廃止するなど、後期日程の募集人員は、国公立大全体で988名減少します。
しかし、後期日程の志願者は、前年同時点と比較して約3千人増加となりました。昨年は、後期日程廃止の動きに加え、センター試験の平均点のダウンもあり、後期日程の志願者減少率が大きく、前期は出願しても後期出願を見送るといった受験生も多かったと思われます。
今年は、センター試験の平均点上昇もあり、昨年とは対照的な状況となっています。
寒さの一番厳しい時期に、人生の大きな岐路にも感じつつの受験時期となりそうですが、それぞれが適したところに入り、有意義な時間が持てますよう、がんばってください。
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投稿者 kksblog : 2008年02月14日 12:09