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「全員参加型の協力」で世界の抱える課題を解決して行こう ダボス会議での福田総理特別講演 (2008年02月06日)

1月23日から5日間、スイスの保養地ダボスで、世界経済フォーラム年次総会、通称ダボス会議が開かれ、その中で福田総理が特別講演を行いました。

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ダボス会議は毎年、世界各国の政治指導者、財界人、経済学者などの識者らが参加し、世界経済の状況や課題などが話し合われる場です。自由競争や経済の国際連携などをベースとしながら、貧困問題やテロ対策など多様な問題についても議論がなされるのが特徴です。

講演の中で、福田総理は今年行われる北海道洞爺湖サミットに先駆けて、気象変動問題、アフリカ支援について日本の取り組みや、国際社会が行っていくべき取り組みについて述べました。

アフリカ支援に関する課題は、保健・水・教育・開発だと述べました。そして教育について「万人のための教育:ダカール目標」を達成するために、国際的連携を強める必要があるとしています。ダカールとは、自動車ラリーで有名なセネガルの都市の名前です。2000年4月、ダカールで行われた世界教育フォーラムにおいて「万人のための教育」を達成するために「ダカール行動枠組み」が採択され、以下のような6つの目標が掲げられました。

(1)最も恵まれない子供達に特に配慮を行った総合的な就学前保育・教育の拡大及び改善を図ること。

(2)女子や困難な環境下にある子供達,少数民族出身の子供達に対し特別な配慮を払いつつ,2015年までに全ての子供達が,無償で質の高い義務教育へのアクセスを持ち,修学を完了できるようにすること。

(3)全ての青年及び成人の学習ニーズが,適切な学習プログラム及び生活技能プログラムへの公平なアクセスを通じて満たされるようにすること。

(4)2015年までに成人(特に女性の)識字率の50パーセント改善を達成すること。また,全ての成人が基礎教育及び継続教育に対する公正なアクセスを達成すること。

(5)2005年までに初等及び中等教育における男女格差を解消すること。2015年までに教育における男女の平等を達成すること。この過程において,女子の質の良い基礎教育への充分かつ平等なアクセス及び修学の達成について特段の配慮を払うこと。

(6)特に読み書き能力,計算能力,及び基本となる生活技能の面で,確認ができかつ測定可能な成果の達成が可能となるよう,教育の全ての局面における質の改善並びに卓越性を確保すること。

就学年齢になれば、誰でも当たり前のように学校に通う日本から見ると信じられないようなことではありますが、貧困や政治的混乱などで、満足な教育を受けていない子どもが多くいること、未だに教育について性差別があることがうかがえます。

福田総理は、講演の中で挙げた問題について、一つの国家では解決できない課題であり、まずは関わる国々が過去に約束した措置を着実に履行していくことが不可欠だと述べました。さらに日本が、最先端の科学技術や、高度の経済成長を実現した実績と経験をもとに、国際社会においてリーダーシップをとっていくと述べています。

さて、地球や世界が抱える問題に対して、私たちにできることはあるでしょうか?どれだけ恵まれた生活をしていても、一人一人に世界を変える力はありません。まずは、さまざまな問題について、少しでも知ろうと行動してみてはどうでしょうか。そこから、自分でもできる取り組みや活動が発見できるかもしれませんよ。

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投稿者 kksblog : 2008年02月06日 14:27


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