●学校生活やいじめの電話教育相談件数、前年度より2.6倍も増加 (2008年02月06日)
埼玉県教育委員会より「平成19年度 電話教育相談のまとめ4月~12月分集計結果」が発表されました。
by glendali
いじめやいじめを苦にした自殺が社会問題になるほど深刻化したいじめ問題に緊急対応するため、埼玉県教育委員会では今年度「いじめ緊急対策事業」に取り組んでいます。平成18年12月に埼玉県独自で実施した「いじめに関する実態調査」では、「いじめられたときどうしましたか」という質問に対して、「がまんした」が54.3%と最も多い結果となりました。
「いじめられたとき、誰に相談しましたか」という質問に対しては、「家族」が41.3%と最も多く、次に「誰にもしない」が36.3%と多くなっています。そこで県では、いじめを解決するためには子どもが誰かに相談することが重要と考え、平成19年4月から電話教育相談を395日24時間化して対応することを決定しました。
電話教育相談状況の結果をみてみると、相談件数は、前年度の同期と比較して約2.6倍と急増していることがわかりました。また、平日の昼間(月~金の9時~20時)の相談件数が8,965件(52.7%)に対し、夜間・休日の相談件数も8,036件(47.3%)と多くなっています。
相談者別でみてみると、小学生では保護者(71.8%)から、中・高校生では生徒本人(中学生57.6%、高校生79.8%)からの相談が最も多い結果となりました。相談時間では、子どもが登校した後の9~10時が最も多く、次いで下校した 頃の16~17時が多くなっています。
相談内容は、「その他」を除くと学校生活にうまく適応できないなどの「学校生活」に関するものが2,311件(13.6%)と最も多く、いじめに関する相談は1,002件(5.9%)で3番目に多い結果となりました。いじめの態様別の相談件数では、「冷やかしやからかい」などが最も多いことがわかりました。
子どもが学校生活やいじめで悩んでいる時、相談相手になってくれる人がいる環境を作ることはとても重要なことです。家庭でもこの機会に、子どもが学校生活のことをもっと積極的に親に話していけるような雰囲気作りに努めてみてはいかがでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2008年02月06日 20:15