●2月は情報セキュリティ見直しの月に (2008年02月01日)
国・企業・団体ですすむ情報セキュリティ対策
個人も参加できるユニークな試みも
情報漏えいやオンライン詐欺、著作権の侵害など様々な情報セキュリティに関連した事件・事故は後を絶ちません。 校務の情報化が進む学校においても情報セキュリティをめぐる問題は看過できない課題です。
06年10月には、内閣官房長官を議長とする情報セキュリティ政策会議において、毎年2月2日を「情報セキュリティの日」と定められ、
現在各地で情報セキュリティの重要性の普及啓発を図る取組みが行われています。
総務省では、2月1日から29日を「ボット駆除活動強化月間」と定め、「ボット駆除活動宣言」サイトを開設しました。このサイトでは、 ボット対策事業として06年12月からボットに関する情報を提供する 「サイバークリーンセンター」(設置・運営 総務省、経済産業省) の内容をより平易にまとめる形でボットの危険性や駆除の方法等を紹介しています。
ボットの危険性を知れば、次はやはり自分のPCの安全性が気になるところ。そこで同Webページは、実際に駆除ツール
「CCCクリーナー」をダウンロードして自分のPCがボットに感染しているか否かを確認・駆除することが可能です。また内閣情報セキュリティセンター(NISC)では、
1月26日から3月2日にわたり、「情報セキュリティの日」の関連行事を全47都道府県で行っています。
各企業・
団体が連携してPR
そんななか、情報セキュリティ対策推進コミュニティ運営事務局(事務局長:マイクロソフト チーフセキュリティアドバイザー 高橋正和)は、
幅広い企業・団体と連携して安全で安心できるIT環境の実現をはかるため、啓発活動「みんなで『情報セキュリティ』強化宣言! 2008」
を実施します。
これまで各団体・企業等で様々な情報セキュリティの啓発活動が行われ、相応の成果をあげています。しかしその一方で、
多方面への広がりに欠けるなど、それぞれが個別に取り組む活動には限界が生じるものです。そこで同運営事務局では、
2月1日から29日を強化月間と定め、専用Webサイト「みんなで
『情報セキュリティ』強化宣言」を開設。趣旨に賛同する企業・団体・個人ユーザーを募集しながら、コミュニティとして参加企業・
団体の活動を集約して情報発信していく予定です。
情報セキュリティをなめんなよ と‘なめねこ’
も登場
開設されたサイト「みんなで『情報セキュリティ』強化宣言」
では、幅広いユーザーに情報セキュリティの重要性を訴えるため、
参加企業の活動紹介やセキュリティ啓発ツールキットの提供等を行っています。
提供されている主なコンテンツをみると、クイズや絵本を通じて子ぶたと一緒にネットの安全な使用法を学べる「マイクロソフトインターネット安全教室」 をはじめ、1981年からのウイルスの歴史や傾向を簡単にまとめた「明解ウイルス事情」 (ソースネクスト) 、学校等の情報セキュリティ教育にも役立つPDFデータをダウンロードできる「インターネット・セキュリティ・ナレッジ」(トレンドマイクロ)、 ネットの危険を入門・初級・中級ごとに学べる 「OCNあんしんWeb」(NTTコミュニケーションズ) など、ユーザーの興味や習熟度にあわせて気軽に利用できるようになっています。
「みんなで『情報セキュリティ』強化宣言」では、この他にも「スキャンツール」「疑似体験環境」「啓発コンテンツ」
ごとに様々なページが紹介されており、図らずも実に多くの企業・団体がこれまで啓発活動に取り組んできてことがわかります。
また事務局ではイメージキャラクターに80年代に流行し社会現象となった「なめねこ」
を採用し、またコミュニティのシンボルとしてロゴマークを設定して活動しています。これらツールは、
情報セキュリティに対する情報提供や広告、啓発活動で使う媒体に使用することができます。
個人ユーザーはコミュニティへの応援メッセージを投稿すれば、 右画像にあるWebツールのソースコードが示されるので自身のblogなどの飾りの1つとして使用できるようになります。
この取組みは、昨年に続き今年で2回目となります。昨年は計86の企業・団体が賛同、今年は既に100を越える参加があり、 今後さらに増える見込みです。インターネットは、もはや社会の基本的なインフラといえます。 皆がその上で快適に過ごすためには情報セキュリティに関する基礎知識は欠かせません。せっかくの強化月間。身構えることなく、 まずは各種ページへ気軽にアクセスしてみては如何でしょうか。実益として、ボットのチェック(「ボット駆除活動宣言」)から始めてみても良いかもしれませんね。(吉木孝光)
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投稿者 kksblog : 2008年02月01日 16:48
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