●国民から信頼される公教育を確立したい 総理大臣の施政方針演説 (2008年01月28日)
第169回国会における福田内閣総理大臣の施政方針演説が首相官邸のホームページに掲載されています。
福田内閣総理大臣の施政方針演説の中でも注目すべきなのは、「明日を担う人材の育成」として挙げられているこれからの教育に関わる部分です。
まず、総理大臣は冒頭で「国の施策を実行するのに際して、もっとも重要なのは『人』であります。故郷や国を愛し、国際的にも十分通用する、明日の日本を担う若者を育てる環境を整えることは、大人の責任です。」と指摘しています。
具体的には「国民から信頼される公教育を確立するために、学習指導要領を改訂して必要な授業時間を確保し、基礎的な学力の向上と応用力を養う取組を強化するとともに、体験活動やスポーツ、徳育にも力を入れます。」と語りました。また教職員の定数の改善などにより子どもたちと向き合える時間を増やすとともに、教員の質の向上に取り組んでいくことも掲げています。
そして、国際競争が激化する中、我が国の将来を担い、世界で活躍できる力を身につける高等教育の充実が急務であると指摘。日本の大学や大学院が国際的に高い評価を受け、世界の人材育成、研究の拠点となることを目指していくとのことです。
最後に、「我が国の優れた文化や芸術を一層発展させることは、現代に生きる我々の使命です。」と総理大臣は語り、アニメや音楽など新しい文化の担い手を育てるとともに、日本の誇りである伝統文化芸術の継承や発展、文化財の保存・活用などに着実に取り組んでいきたいとの意気込みを述べました。
日本の公教育を信頼されるものにしていくには、大変な努力が必要になると予想されます。しかし、総理大臣のこの意気込みが一つでも実現されるように期待をもって見守っていきたいものですね。
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投稿者 kksblog : 2008年01月28日 18:19