« 子ども向けe-ラーニング 『かんたん化学物質ガイド』 ~環境省~ | トップページへ | 2008年度センター試験の解説講義をいち早く無料配信 »

平成20年1月11日・渡海文部科学大臣会見・概要 (2008年01月28日)

1月11日に行われた、渡海紀三朗文部科学大臣の会見の概要です。

080128.jpg
by Peter Alexander Robb

1月11日の閣議では、通常の報告案件のほかに、財務大臣及び総務大臣から平成20年度税制改正の要綱について、総務大臣からPFI事業に関する政策評価の結果について、また経済産業大臣からアラブ首長国連邦及びイタリア共和国出張の結果についてのそれぞれの発言等ありました。

なお、アラブ首長国連邦の件については、文部科学省が関係している、先方の子弟を、日本人学校へ受け入れるというプロジェクトが進んでいるそうです。

先方の子弟が子どもの頃から日本の子どもと一緒に遊んだり勉強したりすることが、両国の未来の関係を築く上において、大変重要なことであると考え、大いに協力をしたいと思っているとのことでした。

人工衛星「だいち」が不調で地図が作れない、と報道されていることについては、現状の説明があり、問題点のひとつとして、IT技術を使った上で、得られた映像を圧縮して送り、また元に戻すという作業において、完全な映像が得られないという問題があり、「これは想定内と言って良いのか、想定外と言って良いのか、非常に微妙なところがあります。」と、大臣は述べています。思ったよりも大きなノイズ、ずれが出ているということで、現在、圧縮技術、また圧縮したものをもう一度拡大するという技術のソフトを、早急に新たに開発しているそうです。

同日、午後より開かれる、OECD非公式教育大臣会合の意義づけと抱負については、この会議は、高等教育についての各国での役割なり、また評価をどういうふうに取り組んでいるか、加えてOECDでは、前回のアテネでの会合の中で提案された、高等教育版のPISAといったようなものも考えられているようで、そういったことの意義づけもあると思うと述べています。

また、色々な国が、どのような形で評価に取り組んでいるのか、また、高等教育機関のその国における役割をどういうふうに考えているのかということを、色々と直接的に意見を聞いたり、議論をすることによって、今後、我が国における高等教育機関のあり方、また評価の仕方など、今後の高等教育の政策を進めていく上で意義があると考えていると述べました。

OECDは、「経済協力開発機構」のことですが、PISA(ピサ)は、学習到達度調査“The・Programme・for・International・Student・Assessment”の略で、OECDが2000年から3年ごとに行っている調査です。調査の対象となるのは、義務教育終了段階の15歳の学生で、数学的リテラシー、読解リテラシー、科学的リテラシー、問題解決能力の4領域の知識と技能について調査するものです。

国外の情勢にもよい影響を与えられながら、国内の教育情勢も、ともに前進していけるものがあるといいですよね。

■関連記事
臨時国会終了の感想と今後への抱負を語る~文部科学大臣会見
沖縄戦についての記載に対し、発行者から訂正申請
科学文部大臣「偽」にあらず!対応の姿勢で「真」を表現 文部科学大臣会見

平成20年1月11日大臣会見概要



« 子ども向けe-ラーニング 『かんたん化学物質ガイド』 ~環境省~ | トップページへ 2008年度センター試験の解説講義をいち早く無料配信 »

最新記事一覧

投稿者 kksblog : 2008年01月28日 13:51


コメント
ブログ内検索
昔の記事を読む
メルマガ・RSSで読む
毎週水曜日、1週間分のニュースをまとめてお送りします(無料)。<サンプルはこちら>

【購読はこちら】
ネタを提供する
教育に関するネタ大歓迎。お気軽にどうぞ!!



ネタなどへのお返事
KKSブログ for mobile
mobileaccess.gif

最新15記事の大事なトコだけ読めるようになってます。あと、古い携帯は文字化けするかも


KKS Web News 教育家庭新聞(C) KKS ブログトップ