●学校の取組など教育環境と子どもの学習態度・学力の相関関係は? (2008年01月28日)
昨年10月に公表した平成19年度全国学力・学習状況調査結果に、追加として学校の平均正答率による比較、学習態度と学校の取組の関連性などを集計したものが公表されました。
by Lynne Lancaster
小学校の調査結果より。
平均正答率が全国平均を上回る学校(就学援助を受けている児童の割合が30%以上いる学校を含む)は、児童は熱意をもって勉強し、落ち着きと礼儀正しさを持っている傾向が見られます。国語の指導には目的や相手に応じて話したり聞いたりする授業を行ない、書く習慣、様々な文章を読む習慣をつける授業を行なっています。PTA活動、地域参加活動が活発に行なわれ、自己点検評価の結果を学校運営の改善に生かし、外部評価を実施しています。。
中学校の調査結果より。
平均正答率が全国平均を上回る学校(就学援助を受けている生徒の割合が30%以上いる学校を含む)は、生徒は熱意を持って勉強し、落ち着きと礼儀正しさを持っている傾向が見られます。普通教室にコンピュータが設置され、LANが整備されています。一斉読書の時間、図書館を活用した授業を設けて、国語の指導として、家庭学習の課題を与えています。国語の指導には目的や相手に応じて話したり聞いたりする授業を行ない、書く習慣、様々な文章を読む習慣をつける授業を行なっています。数学の指導には、宿題を与え、実生活における事象との関連を図った授業、模擬授業や事例研究などを行なっています。PTA活動、地域参加活動が活発に行なわれ、自己点検評価の結果を学校運営の改善に生かし、外部評価を実施しています。
この他に、小・中学校ともに国語科と算数科でどのような指導方法を行なっている学校が平均正答率が高い傾向が見られるか、読書に対する取組、博物館や科学館、図書館を利用した授業の取組による成果はどのようなものかなどをまとめています。
そして小学校、中学校ともに学習態度と学校の取組の相関関係は、児童・生徒が熱意をもって勉強していると思っている学校には、模擬授業や事例研究など実践的な研修を行っている割合が高い傾向が見られます。児童・生徒が礼儀正しいと思っている学校には、PTAや地域の人が学校の諸活動にボランティアとして参加してくれている割合が高い傾向が見られます。
こういった調査報告を生かし、それぞれの学校が改善を図ってくれることも願いますし、PTAや地域住民として、学校の活動に積極的に参加する大切さを痛感しますね。学校・家庭・地域が一体となって、子どもたちによりよい教育環境を提供してあげられるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2008年01月28日 02:14