●臨時国会終了の感想と今後への抱負を語る~文部科学大臣会見 (2008年01月27日)
1月15日に文部科学省の渡海紀三朗大臣の会見が行なわれました。その概要が同省のサイトに掲載されています。
ゆとり教育世代の成人式 by Akiko da Silva
この日は臨時国会最終日であったことから、大臣は今国会の感想と次期国会への抱負を発表しました。
この臨時国会中に安部前全総理の辞任、福田内閣の発足、大臣自身の初入閣があったことから、大臣の政治人生において大変思い出の多い国会になったと述べました。案件としては、沖縄の教科書問題、教育算法を受けての予算編成という問題がありました。この中でも、先生が子どもたちと向き合う時間を増やすために千人の教育定数増並びに7千人の非常勤講師配置のための事業費を確保するという成果を、予算内にしっかり反映させるために、次期国会においては年度内に予算を成立させることを抱負として述べました。
科学技術分野では、山中教授の「人工多能性幹細胞」(iPS細胞)研究をオールジャパンの体制で国を挙げて支援していくこと、科学技術予算は1.7%増で、今後も科学技術政策を進めていくことを述べました。また、北京オリンピックに向けての日本選手への支援、2016年の東京オリンピック招致活動を頑張っていく年になるだろうという考えでした。
そして、「ゆとり教育世代」といわれている人たちが新成人になったことから、「自分の夢を自分の中で忘れないようにして頑張ってもらいたい、有権者として社会にものを言うようになり、日本の社会で活躍する世代になっていくわけだから、彼らの未来に期待したい」という内容のメッセージを新成人に向けて送りました。
ゆとり世代は“学力低下の象徴”みたいな表現について、大臣はゆとり世代がこれから社会でどう育ち、活躍していくかがこれからの問題であり、その世代を固まりとして決めつけることは適当ではないと述べています。その時代にとってベストとも思われる教育体制を作ってきた結果がゆとり教育であったわけですから、時代の変化とともに変えていくことが望まれますし、教育結果は一概によしあしを決められませんね。今年の教育予算や学習指導要領の改訂が今の教育にとってベストのものになることを期待します。
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投稿者 kksblog : 2008年01月27日 14:04