●中央教育審議会答申「学習指導要領等の改善について」 (2008年01月25日)
「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」中央教育審議会答申のとりまとめが、文部科学省のホームページに掲載されています。
by radina grancharova
中央教育審議会は、学習指導要領の改訂に向け、これまで審議を積み重ね、今年の1月17日に「幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の学習指導要領等の改善について」(答申)をとりまとめました。
文部科学省では、本答申を受けて、「生きる力」をはぐくむという理念を実現するための具体的手立てを確立する観点から、学習指導要領等の改訂を行う予定としています。
基本的な考えとして、現行学習指導要領の『「生きる力」をはぐくむこと』という理念は、新しい学習指導要領に引き継がれます。
ここでいう「生きる力」とは、“基礎・基本を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力”、“自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性”、“たくましく生きるための健康や体力”などです。
学習指導要領改訂のポイントは、改正教育基本法等を踏まえた学習指導要領改訂、「生きる力」という理念の共有、基礎的・基本的な知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力等の育成、確かな学力を確立するために必要な時間の確保、学習意欲の向上や学習習慣の確立、豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実、となっています。
小学校の授業数としては、現在の「総合的な学習」の時間が減り、低学年での国語、全体での理科などの授業数が増えますが、算数では大幅に授業数が全体の学年で増えます。体育の授業数も高学年を除いて増えます。
中学校では、数学と外国の授業数が増え、社会と理科では現在よりも三年生のみ増えることになります。保健体育も増え、選択教科がなくなり、総合的な学習の時間も減ります。
小学校でも中学校でも全体的に授業数自体が増えることになり、負担感が出てくるかもしれません。社会全体の中の子どもたちの教育という観点で考えるのであれば、社会情勢内での問題点も、直接的ではないものの、教育に加味してくるところではないでしょうか?
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投稿者 kksblog : 2008年01月25日 00:04