●平成20年度センター試験 地理の問題、世界史の解答に訂正 (2008年01月23日)
大学入試センターは、先日行われた平成20年度センター試験について、世界史Aの正解、また地理A、Bの問題中に誤りがあったとして、訂正することを発表しました。
受験シーズン真っ只中ですね。みなさんのサクラが咲きますように…
Photo by (c)Tomo.Yun
世界史Aで誤りがあったのは、第2問のCの問9で、チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故に関連し、原子力発電や核実験について述べた文として正しいものを選択肢から選ぶものでした。
正解は(2)となっていましたが、(3)「日本とアメリカ合衆国は、1963年に部分的核実験停止(禁止)条約に調印した」も正解であるとして、この問題の正解は「2または3」と訂正されました。
この訂正にあたっては、大手進学塾の河合塾が1月21日、大学入試センター宛てに「(2)だけでなく、(3)も正解になるのでは」と質問状を送ったのがきっかけとなったようです。これを受けて大学入試センターは、「部分的核実験停止条約の原締結国(アメリカ・ソ連・イギリス)を明確に認識しているかを問う趣旨だったが、問題文からは日本・アメリカの調印年を問うているとも解釈できるため、正解とする」と回答し、同日中に大学入試センターのサイトで訂正する旨発表しました。
地理の問題中の誤りは、地理A第5問の問5、地理B第6問の問5の表中です。広島市と他の都市との産業を比較するための表で、農業産出額の単位が「億円」となっていますが、これが「千万円」の誤りでした。これは表中の数値を見て正しい答を選択するのには影響がないとして、採点には影響がありませんでした。
例年、センター試験については問題や解答の訂正、近年では英語のヒヤリング用機器の不具合などがニュースで大きく取り上げられます。それも志願者50万人超、621大学、156短期大学が入試に採用していることを考えたら当然でしょう。
毎年多くの教科について、良問を準備するのは大変なことでしょうが、受験生にとっては、1問3点の違いでも将来を左右することです。ミスのない、安心して受験できるセンター試験であってほしいものです。
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投稿者 kksblog : 2008年01月23日 14:01