●「すくすく・のびのび・子どもの生活習慣改善」キャンペーンに係るアンケート結果 (2008年01月23日)
首都圏八都県市共同での「すくすくのびのび子どもの生活習慣改善」キャンペーンに係る、児童生徒の取り組み状況と保護者の意識についての調査として、アンケートの結果が発表されました。
by イナガキ ヨリカズ
「すくすくのびのび子どもの生活習慣改善」キャンペーンの趣旨は、次のようになっています。
子どもたちの学習意欲や体力の低下は、家庭における食事や睡眠などの基本的な生活習慣の乱れとの相関関係が指摘されており、ゲームやテレビ等遊びの変化や人間関係の希薄化、自然体験や生活体験の不足も見過ごせない要素となっています。
子どもたちを取り巻く環境という視点でみたときに、都市化や核家族化の傾向、親の長時間労働や通勤時間等に起因する子どもとの接触時間の少なさ、子どもの深夜徘徊の問題など、首都圏には共通する条件や問題が多くありました。
そこで、子どもに望ましい生活習慣を身に付けさせるためには、家庭での取り組みが特に重要なことから、首都圏の八都県市が共同し、家庭向けキャンペーンを実施する、ということです。
調査の対象としては、小学校では、2年生または5年生の1クラス程度の児童及びその保護者、中学校では、2年生の1クラス程度の生徒及びその保護者について、行いました。
調査内容としては、“児童生徒対象”では『毎月23日は、ノーテレビ・ノーゲームデー』についての児童生徒の取り組み状況、“保護者対象”では、『八都県市共同「すくすくのびのび子どもの生活習慣改善」キャンペーンに係る保護者の意識』として行いました。
その結果、「ノーテレビ・ノーゲームデー」の児童生徒の取り組み状況については、小学生では、4分の3程度の児童が取り組んでいたことがわかりました。小学校2年生は、約半数の児童が家族と一緒に取り組んでいました。中学生では、4分の1程度の生徒が取り組んでいることがわかりました。
「ノーテレビ・ノーゲームデー」に取り組んだ子どもたちの感想として、「家族との会話がふえた。」、「宿題が進んだ。」、「本を読んだり、家族でトランプしたりする時間ができた。」といったものが多くみられました。ほかには、「ノーテレビ・ノーゲームデー」には、いつも部屋のそうじをしているという子やお母さんと一緒に夕ごはんを作っているという子もいました。そのほかにも、「いつもより早く寝ることができた。」や「外で友だちと遊べてよかった。」、「本をいっぱい読むことができた。」、「目を休めることができた。」「宿題ができてよかった。」など、やってみてよかったという答えが多くみられました。
八都県市共同「すくすくのびのび子どもの生活習慣改善」キャンペーンについて、今後取り組みたい項目はどういったものか?という質問に対して、『早寝早起き朝ごはんを大切にしましょう。』、『ゲーム・テレビ等の時間を制限しましょう。』、『あいさつをかわし、目を見て会話をしましょう。』などを、あげている保護者が、小学生の保護者では7割程度、中学生の保護者では6割程度と、多数いました。
一日の時間の使い方について、自分で計画して毎日を過ごすということが子どもの時から習慣づいていると、やがて大人になり社会人になった時にも、助かるのではないでしょうか。また、「目を見て話す」というのは、生きていく上でも大変大切なことですよね。逃げないで徹底して議論する、ということは、基本的に会話をする時点で何か違うものを見ながら話をしている時点でそれができなくなってしまいますよね。
毎日のことだから、大切にしたいことを、子どもたちを通して今一度見つめなおしたいですね。
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投稿者 kksblog : 2008年01月23日 00:38