●平成18年度における国立教育政策研究所の研究結果まとめ (2008年01月22日)
国立教育政策研究所では、同研究所におけるプロジェクト研究、文部科学省からの委嘱・委託研究、科学研究費補助金による研究などで、平成18年に研究が終了、報告書が出たものについて概要をサイトで発表しています。
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全部で31の研究が紹介されていますが、算数・数学、理科といった理系科目に関する研究が多く見られました。また、子どもに関するものだけでなく、生涯学習に関する研究もありました。
理系科目に関する研究は、科学研究費補助金による研究に多くありました。この中で「算数・数学の成績や態度などに関する16年間の経年変化の分析的研究」というものがあります。この研究は、1989年度に調査を開始した「理数長期追跡研究」、「理数定点調査研究」の2004年度までの16年間の結果をもとに、同一の児童生徒の変化、世代によるちがいについて分析し、これまでの教育家庭や指導法などの評価および、今後の数学教育に向けての基礎資料を作る目的で行われました。
その結果、算数・数学問題の正答率は、時代の変化に関わらずほとんど変わりがありませんでしたが、他より大きく変わっている問題もありました。それは教育課程の改訂の影響と考えられます。また、算数・数学を面白いと感じるかは、他の教科と比べて変わりやすいことが分かりました。学年や学校によって学習内容が変わり、教師によっても感じ方が違うなど、さまざまな影響が考えられます。
その他体力づくりやキャリア教育、防災教育など、研究テーマは多岐にわたっています。全て3ページ程度に要約されているので読みやすく、一般の人にでもわかりやすくなっています。一覧のタイトルを見て、面白そうだと思ったものから読んでいくだけでも、もっといろいろと調べてみたくなりそうです。
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平成18年度に終了、報告書が出た、当研究所における研究の概要をまとめた『平成18年度研究成果ダイジェスト』を掲載しました。
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投稿者 kksblog : 2008年01月22日 16:19