●副校長、主幹教諭、指導教諭を学校に配置できます 学校教育法等の一部が改正 (2008年01月15日)
「第166回国会における文部科学省成立法律について」が文部科学省のHPに公開されました。
by tsunei
改正された法律は、独立行政法人国立博物館法の一部や、武力紛争の際の文化財の保護、国立大学法人法の一部、学校教育法等の一部や教育職員免許法および教育公務員特例法など多岐に渡りました。
この中でも注目すべきなのは、学校教育法等の一部を改正する法律です。改正教育基本法の新しい教育理念を踏まえて、新たに義務教育の目標を定めるとともに、幼稚園から大学までの各学校種の目的・目標を見直すことを掲げています。
具体的には、規範意識や公共の精神に基づいて主体的に社会の形成に参画する態度。生命および自然を尊重する精神、環境の保全に寄与する態度。伝統と文化を尊重し、それらを育んできたわが国と郷土を愛する態度などが挙げられています。
そして、学校種の規定順については改正前は小学校が一番最初に規定されていましたが、幼稚園が最初に規定されることとなりました。また、幼稚園や小・中学校には、校長のほかに副校長や主幹教諭、指導教諭という職を置くことができるようになりました。
主幹教諭というのは、校長などを助け、命を受けて校務の一部を整理するとともに、児童生徒の教育などをつかさどる職務のこと。そして指導教諭というのは、児童生徒の教育をつかさどるととともに、他の教諭などに対して教育指導の改善・充実のために必要な指導・助言を行う職務のことです。
また、学校は学校評価をおこなうこととし、その結果に基づいて、学校運営の改善を図ることにより、教育水準の向上に努めることを掲げています。そのほか、学校は保護者などとの連携協力を推進するため、学校運営の状況に関する情報を積極的に提供するものとしています。
今回、学校教育法等の一部が改正されたことによって、学校が良い方向に変わろうとしています。この法改正が一日でも早く各学校で実現され、より良い学校環境が作られていくことが期待されます。
■関連記事
KKSブログ: 少年法改正に関するポイントQ&A~法務省
KKSブログ: 日本の教育は悪くなっている―半数以上が回答
KKSブログ: 教育基本法改正法成立を受けて、文部科学大臣談話と、各団体の反応
« ウィキペディアは高校生も6割が利用している | トップページへ シリア・パレスチナ難民と日本の子どもたちのアート壁画交流「アートマイル壁画展」 »
最新記事一覧
- 汚れが気になる人向け、「MONO」シリーズから黒色消しゴムが新登場(2013年10月08日)
- きれいな文字が書ける『文字力アップノート』発売~ナカバヤシ
- 教室とeラーニングをシームレスに連携させるシステム タブレット版も登場
- ソフトバンクの選手といっしょに練習できる野球教室 参加者募集中!
- 授業改善に役立つパンフレット『授業アイディア例』を作成~国立教育政策研究所(2013年10月07日)
- 『ジェットストリーム』から操作性、高級感を両立した社会人層向けペンが登場
- 教育用ICT機器は市場拡大の一途、タブレット端末が牽引する見込み
- この秋、東京国立博物館のワークショップで歴史上の「文化」を体験しよう
- クリスマスを外国で過ごせる学生向けホームステイ語学研修
- サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています(2013年10月05日)
- 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁(2013年10月04日)
- スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」
- 日本食文化・川場の食材・自然写真を融合「KAWABA国際自然文化サミット」【10月5日~20日、10月18~20日群馬県川場村】
- シヤチハタより「おりがみ工場」大人向けパッケージ版が発売されています
- 偏差値やイメージに隠れた大学の真の姿を公開したデータ集を刊行(2013年10月03日)
投稿者 kksblog : 2008年01月15日 18:44