●公立校と私立校の教育費 なんと約3倍 ~幼稚園から高校~ (2008年01月09日)
平成19年12月21日に、文部科学省より平成18年度「子どもの学習費調査」の統計結果が発表されました。
この調査は2年毎に実施されています。対象年齢は幼稚園から高校で、公立校と私立校それぞれの保護者の負担する教育費(学校や塾など)を集計したものです。また世帯年収から教育費支出の状況も調査されました。
学習費総額
幼稚園 公立 25.1万、 私立 53.8万
小学校 公立 33.4万、 私立 137.3万
中学校 公立 47.2万、 私立 126.9万
高校 公立 52.1万、 私立 104.5万
公立校での構成比では、学校外活動費(塾・おけいこ等)が6~7割を占め、私立校では学校教育費(授業料等)が6~7割を占めています。
学校外活動費の内訳をみていくと、公立私立ともに幼稚園から小学校3、4年まではおけいこ等に支払う費用が多いのですが、この上の年齢では学習塾等費用がこれを圧倒しています。
前回2年前の調査と比較してみても、学習塾等の費用負担は、私立中学校以外は全て増加しており、ますます教育費(特に学習塾費)の負担は大きくなっているといえます。
15年間の教育費の総額で、ずっと公立校へ通った場合と、ずっと私立校の場合では、2.9倍の差となりました。
世帯の年間収入から子どもの教育費を見ると、所帯年収が多いほど子どもにかける教育費も多くなっています。
子どもの学習の機会までも、親の収入に左右される格差社会となっているのが現実です。学びたいと望んだとき、親の収入など関係なく学べる機会が得られる社会であって欲しいと思います。
■関連記事
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投稿者 kksblog : 2008年01月09日 22:29