●羽毛も尾もないコウモリが空を飛べるのはなぜ?長年の謎が解明 (2008年01月09日)
科学に関するニュースが満載のウェブサイト「NewScientist」によると、長年の謎であったコウモリの飛行について新しい発見がありました。
コウモリには普通の鳥のように羽毛や尾がないのに、どうして空を飛ぶことができるのでしょうか?鳥とは違う構造をしているコウモリがどのように飛行しているのかを科学的に検証した結果、コウモリには独自の飛行方法があることが明らかになりました。
空気の流れと飛行には深い関係があり、普通鳥が空を飛ぶときは、羽毛を動かして空気抵抗が少なくなるようにして飛び立ちます。鳥が羽毛をバタバタさせて飛んでいるのは、上向きに動かしたときに羽毛の隙間から空気が通るように調整しているためです。
しかし、コウモリの場合は羽毛がありませんから、普通の鳥のように空気抵抗を使って飛ぶことは難しいのです。このためコウモリは羽ばたくときに、違った方法で空気の抵抗を上手に減らして飛んでいます。
普通の鳥が飛び立つときは、大きな乱流を一つだけ作ります。しかし、コウモリの場合は二つの乱流(速い気流と遅い気流)を作り、その羽ばたき方法を変えることによって初めて飛行を可能にしていることが今回、明らかになりました。
この新たな発見によって、飛行機のような空を飛ぶ「モノ」にも応用が利くのではないかと南カリフォルニア大学の飛行エンジニア専門家であるGeoffrey Spedding教授は期待を寄せています。
コウモリの飛行方法の新発見によって、もっと速度の速い飛行機開発に期待が高まりますね。科学に興味のある子どもたちにぜひ聞かせたいコウモリの飛行のお話―先生方、理科の授業で取り上げてみてはいかがでしょう?
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投稿者 kksblog : 2008年01月09日 20:21