« 個人情報の安全管理に関するモデル基準を策定【東京都】 | トップページへ | 国立大学協会 H20年度予算案 前年度比1%減の撤回を要請 »

平成20年度 文部科学省IT関連予算 まとめ (2008年01月08日)

文部科学省は平成20年度IT関連予算をまとめ、12月27日に発表しました。

それによると、学校教育分野の情報化に2,517百万円(※私立学校におけるIT整備は私立学校補助金にて措置)、「情報化の影の部分」への対応に4,696百万円、行政の情報化の推進に3,727百万円、次世代の知を生み出す研究開発及び基盤整備の推進に59,140百万円。詳細は以下の通りです。


【学校教育分野の情報化】 2,517百万円

●学校教育情報化推進総合プラン H20年度予算案 466百万円
学校教育の情報化の一層の推進を図るため、IT教育の充実、学校のIT環境の整備、教員のIT活用指導力の向上、校務の情報化の推進、情報モラル教育の情報化を計画的かつし式的に進める地域の取り組みを支援する事業を実施する。

●教育用コンテンツの充実・普及  H20年度予算案 534百万円
良質な教育用コンテンツの開発や、発達障害のある幼児児童生徒への教育的支援に向けた情報提供などを行う。

●教育情報ナショナルセンター機能の運用  H20年度予算案 155百万円
教育用コンテンツの充実に対応し、教育情報に関するポータルサイト「教育情報ナショナルセンター」を円滑に運用し、普及促進を図る。

●教員の指導力の向上  H20年度予算案 480百万円
先導的かつ効果的な取り組みに関する実践的な調査研究の実施や、教員のサポート体制等、教育の情報化を計画的かつ組織的に進める地域の取り組みを支援する事業の実施により、教員のIT活用指導力の向上を図る。

●公立・私立学校等におけるIT環境の整備  H20年度予算案 1,284百万円
教育用コンピュータやインターネット、校内LAN等の学校におけるIT環境を整備する。
なお、効率学校施設における校内LANの整備等については、効率学校施設整備費114.971百万円の内数で措置。また、私立学校については、私立高等学校等経常費助成費補助金91,596百万円の内数で措置。

●教育・学習におけるデジタルテレビの活用等  H20年度予算案 64百万円
地上デジタルテレビ放送の特長を生かした学校での番組活用に関する調査研究を行うとともに、今後環境に応じた機器導入のためのモデルを示すことで、地上デジタルテレビ放送の普及・活用の促進等を図る。


【専門的な知識又は技術を有する創造的な人材の育成】 5,478百万円

●産学連携高度人材育成事業 H20年度予算案 828百万円
 世界最高水準のIT人材として求められる専門的スキルを有するとともに、社会情勢の変化等に先見性をもって柔軟に対処し、企業等において先導的役割を担う人材を大学院において育成するための拠点形成を支援する。

●大学等におけるIT基盤整備の総合的整備 H20年度予算案 4,516百万円
 大学等における高速・大容量の学内LAN、コンピュータ等の総合的整備を支援する。

●遠隔教育(eラーニング等)の推進等 134百万円
 技術者の継続的能力開発を支援するための技術者向け学習教材を充実する。また、公募により選定された大学等におけるすぐれた取り組みへの支援を行う。


【生涯学習分野の情報化】 H20年度予算案 8,652百万円

●放送大学の充実・整備 H20年度予算案 7,862百万円
 テレビやラジオを活用し、広く社会人等に大学教育の機会を提供するため、放送だ委託の機能の充実を図る。

●ITを活用した生涯学習の振興等 H20年度予算案 790百万円
 インターネットを通じて再チャレンジに向けた学習ができるよう、学習コンテンツの提供や学習相談等を継続的に実施する体制の構築を支援する。また、地域における図書館サービスの充実を全域的に一層推進するための調査研究を行うとともに、地域SNSを活用した家庭教育支援手法の調査研究などを行い普及促進を図る。


【文化芸術分野の情報化】 H20年度予算案 510百万円

●文化芸術情報の行内外への発信 H20年度予算案 407百万円
 優れた日本文化を国内外へ発信するため、日本全国の有形・無形の文化遺産をインターネット上で総覧することなどを目的とした「文化遺産オンライン構想」などを推進する。

●コンテンツの創作活動の保護と流通の促進 H20年度予算案 257百万円
 コンテンツの円滑な流通を促進するため、ネットワーク上で著作物の利用の可否について意思表示するシステムを構築し提供するとともに、音楽、ゲームソフト等の違法な複製(海賊版)への対応を強化する。


【「情報化の影の部分」への対応】 H20年度予算案 4,696百万円

●有害情報への対応 H20年度予算案 156百万円
 青少年を取り巻くメディア上の有害情報をめぐる深刻な問題に対して、全国レベル及び地域レベルにおける推進体制を引き続き整備するとともに、保護者等に対する啓発を推進するため、有害情報にかかわる犯罪・被害、トラブルの事例に関する映像資料を作成し活用する。

また携帯電話利用にかかわる親子のルールづくり等に関する調査研究を実施し広く周知する。さらに家庭における有害情報対策として家庭教育手帳等を活用した学習を推進する。

●情報モラル教育の推進 466百万円の内数
 「学校教育情報化推進総合プラン」において、子どもたちに情報モラルの大切さを理解させるフォーラムの開催などを実施する。

●その他 H20年度予算案 4,540百万円 
人間関係の希薄化、直接体験の不足など情報通信技術の進展が子どもたちに与える負の影響に対処するため、自然体験活動、文化体験活動、運動部活動を推進する。


【行政の情報化の推進】 H20年度予算案 3,727百万円

●行政の情報化の計画的推進 H20年度予算案 2,092百万円
 国民の利便性・サービスの向上とIT化に対応した行政改革を推進する観点から、ワンストップサービスの推進、業務・システムの最適化計画による行政運営の簡素化・効率化、合理化を推進する。



« 個人情報の安全管理に関するモデル基準を策定【東京都】 | トップページへ 国立大学協会 H20年度予算案 前年度比1%減の撤回を要請 »

最新記事一覧

投稿者 kksblog : 2008年01月08日 12:38


コメント
ブログ内検索
昔の記事を読む
メルマガ・RSSで読む
毎週水曜日、1週間分のニュースをまとめてお送りします(無料)。<サンプルはこちら>

【購読はこちら】
ネタを提供する
教育に関するネタ大歓迎。お気軽にどうぞ!!



ネタなどへのお返事
KKSブログ for mobile
mobileaccess.gif

最新15記事の大事なトコだけ読めるようになってます。あと、古い携帯は文字化けするかも


KKS Web News 教育家庭新聞(C) KKS ブログトップ