●研究者の人はどんな研究をしているの? (2007年12月25日)
国立科学博物館のホームページはご存知ですか?バーチャル博物館や自由研究に役立つコンテンツがたくさんある楽しいページです。今回は、「私の研究-国立科学博物館研究者紹介」のコーナーをご紹介します。
by pixelstar
国立科学博物館には60名を超える研究者がいて、 自然史分野と科学技術分野、それぞれの研究テーマを持って、活発に活動を行なっています。「私の研究」は、研究者ひとりひとりが各自の研究について詳しく紹介してくれています。
動物第二研究室研究員の篠原現人さんは、小さい頃から魚が好きだったことから、大学時代に魚類の形態学に足を踏み入れ、知れば知るほどわからないことがたくさんあり、研究対象としている魚が世界にどれくらい種数いるのか、どのような進化をたどってきたのかを解明することを研究目標としているそうです。
篠原さんの研究は「サカナの形を探求する」。魚はいろんな種類に分かれていますが、例えば、カサゴ
の仲間には系統関係がよくわからない種がたくさんいたり、ゲンゲの仲間は深海域にたくさんの種がいても、その大部分は名前さえついていない未知の種類がまだ存在するそうです。今後の研究で明らかになっていくのでしょうね。
動物研究部昆虫第二研究室室長の小野展嗣(おの ひろつぐ)さんの研究は、翅のない昆虫類(トビムシ・シミなど)と昆虫・甲殻類以外の節足動物(クモ・サソリ・ダニなどのクモ類、ムカデ・ヤスデなどの多足類)です。小野さんは、子供時代のあるとき、クモがどうやって網を張るのか気になってしかたなくなって、クモの行動を1日中追跡したそうです。観察すればするほど、こんなに不思議な動物はないという思いが強くなっていき、今は研究員になられています。
今の子供達にも篠原さんや小野さんのように、生き物・科学に興味をもち、探求したいという好奇心を持ちながら成長していって欲しいですね。国立科学博物館のホームページは子供達や、昔恐竜や虫が好きだったお父さんにも見て頂きたい面白い場所になるはずです。
■関連記事
「ホットニュース」で科学の楽しさを知りたい
上野本館で展示した「私の研究」の紹介コンテンツをオープンしました。
« 「情報」の教科教育を専門とする初の学会 発足 | トップページへ 話し合いで問題を解決できない子どもが増加?現代っ子のコミュニケーション能力 »
最新記事一覧
- 日本人の大人読解力・数的能力は1位 IT活用はOECD平均並み(2013年10月08日)
- 汚れが気になる人向け、「MONO」シリーズから黒色消しゴムが新登場
- きれいな文字が書ける『文字力アップノート』発売~ナカバヤシ
- 教室とeラーニングをシームレスに連携させるシステム タブレット版も登場
- ソフトバンクの選手といっしょに練習できる野球教室 参加者募集中!
- 授業改善に役立つパンフレット『授業アイディア例』を作成~国立教育政策研究所(2013年10月07日)
- 『ジェットストリーム』から操作性、高級感を両立した社会人層向けペンが登場
- 教育用ICT機器は市場拡大の一途、タブレット端末が牽引する見込み
- この秋、東京国立博物館のワークショップで歴史上の「文化」を体験しよう
- クリスマスを外国で過ごせる学生向けホームステイ語学研修
- サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています(2013年10月05日)
- 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁(2013年10月04日)
- スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」
- 日本食文化・川場の食材・自然写真を融合「KAWABA国際自然文化サミット」【10月5日~20日、10月18~20日群馬県川場村】
- シヤチハタより「おりがみ工場」大人向けパッケージ版が発売されています
投稿者 kksblog : 2007年12月25日 14:54