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アル・ゴア氏、ノーベル平和賞受賞のスピーチ 「ピンチをチャンスに変えて取り組もう」 (2007年12月18日)

元アメリカ合衆国の副大統領であるアル・ゴア氏がノーベル平和賞を受賞しました。

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アル・ゴア氏の自宅オフィスにて

今回のノーベル平和賞受賞は、ゴア氏が一貫して行ってきた環境問題への取り組みが評価された結果でした。平和賞授与式は12月10日、ノルウェーのオスロで行われました。

ゴア氏は1970年代から地球温暖化に関心をもち、ここ数年は世界中で講演や運動に参加していました。ゴア氏の地球温暖化に対してのスピーチは世界中で高く評価されていて、2006年には地球温暖化のドキュメンタリー映画「不都合な果実」に出演も果たしています。

受賞記念のスピーチでゴア氏は、環境問題の危機を力強く訴えました。「私たち人類は地球の危機に直面している。今こうして皆で集まっているこの時も地球は破壊されている。私たちの文明は、存続の脅威にさらされている。」と語りました。

ゴア氏のスピーチでは、「このまま温暖化が進むと、『核の冬』(nuclear winter)ならぬ『カーボン・サマー(炭素の夏)』(carbon summer)が訪れるだろう」と表現されています。これは、核戦争が起こった冷戦時代と温暖化を比較して使われた言葉で、カーボン・サマーの脅威はもうすぐそこに迫っていることを強調しています。

ゴア氏は、「世界は今正しい軌道から外れてしまっている。私たちとつながっている生命の網の目はあらゆる所でほころびている。」と語った後、こう付け加えました。「しかし、そこに望みがないわけではない。私たちにはこの問題を解決できる能力があるからだ。迅速に大胆に、そしてゆるぎない決意で行動を起こせば、最悪の結末は逃れることができる。」

また、ゴア氏は「英語のcrisisは、中国語と日本語でつかわれている漢字で、『危機』という二つの漢字で表現される。この漢字のひとつ目の意味は『危険(ピンチ)』、二つ目の意味は『チャンス』だ。異常気象の危機に直面・対処するということは、長期間黙殺されてきた危機を解決するために必要な道徳観や見識を人々に与えてくれる。」とスピーチの中で語っています。

地球の危機をチャンスに変えて地球を守っていこうとする、ゴア氏の力強いスピーチは約20分間続きました。「ピンチがチャンス」とはよく言ったもので、今この深刻な地球温暖化問題に立ち向かうことは、チャンスにもなり得るということです。地球の悲鳴を逃さないためにも、家庭や学校でまずは節電などできることから一歩取り組んでみてはいかがでしょう?

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投稿者 kksblog : 2007年12月18日 20:27


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