●自社のコンピュータシステム技術学校で小6生全員にIT体験教育を実施 (2007年12月03日)
日立電子サービス株式会社は、11月20日(火)、横浜市にある自社のコンピュータシステム技術学校にて、近隣の横浜市内の小学校の6年生43名を招いて、パソコンの分解・組み立てなどのIT体験教育を実施しました。
by 坂井 和明
日立電子サービス株式会社によるこの教育は、現在、日本の教育界で深刻化が叫ばれている児童・生徒の理科離れを打破する糸口の一つとして行われたものでした。子どもたちへのアンケートでの要望が多かったのが、パソコンの分解・組み立てだったということです。そして、子どもたちはTV会議も実際に体験しました。
体験教育の行われた当日は、子どもたちに加え保護者が7名、校長先生および担任の先生が3名、そして講師とサポートスタッフとしての日立電子サービスの新人社員32名、その他スタッフ14名の計98名が参加しました。
パソコンの分解・組み立てにおいては、子どもたちは、初めて見るパソコン内部に多数の部品が整然と並んでいることに驚いたり、感嘆したりで、また自分で作業をする楽しさも学んでいました。
またTV会議の体験では、別室に設置されたモニターを通し、子どもたち約20名が交代しながら自己紹介を行い、働くことについて日立電子サービスの新人社員と質疑応答を行いました。
パソコンの分解および組み立てについては、1台につき2名ずつで行い、本体・液晶ディスプレイ・キーボード・マウスの取り外し、本体のカバーを取り外して中身の見学、および解説、取り外したものの再度組み立て、インターネットに接続しての動作確認といった内容で行われました。
参加した子どもたちの感想は、“普段できないパソコンの分解が一番楽しく、すごくためになった” “パソコンのしくみを会社のお兄さんがわかりやすく優しく教えてくれた” などで、保護者の感想では、“今回のIT体験教育がなければ、パソコン分解・組み立てを一生経験する機会がない子もいるのではないか、本当に貴重な体験をさせていただいた”といったようなものがありました。
担任の先生の感想としては、“子どもたちは初めての体験に朝から緊張していたが、すぐに打ち解けて楽しんでいる様子が見て取れた” “『パソコンの分解および組み立て』では、普段からパソコンを触ることが多い子どもたちも中身までは未知の世界だったため、貴重な体験だったと思う” “『TV会議の体験』では、マイクと映像を通し、離れた場所にいる仲間とのコミュニケーションをとても楽しめた様子だった”そして、“来年以降も是非お願いします”というものがありました。
日立電子サービスの社員の感想では、“人に教える経験は初めてで、部品についても名称よりどういった役割をするのかというようなことを、ゲームにたとえたりして分かりやすく伝えることが大事だと実感した”といったようなものがありました。
会社側にとっても、当日教育を行ったのが会社の新人さんで、学習内容の再確認とともに対人コミュニケーションスキルの向上にもつながったということでした。
パソコンの分解や再度の組み立てというのは、専門家の人が見ている横でないと、経験できないことでしょう。「理科」という科目の意味、そして、大人になった時に理科で学んだことがどう作用していくかということが子どもたちに自然に感じさせることができれば一番よいのでしょうね。
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投稿者 kksblog : 2007年12月03日 11:39