●150万冊の図書を世界中のPCから閲覧可能 カーネギーメロン大学 (2007年12月03日)
アメリカのカーネギーメロン大学は、150万冊の図書をデジタル化することに成功しました。
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カーネギーメロン大学は、中国の大学やインド、エジプトの協力を得て、150万冊の図書のデジタル化を達成しました。現在オンラインでこれらの図書の閲覧が可能です。
図書の種類は、かなり多岐にわたり文学から心理学などの専門書までいろいろとそろっています。カーネギーメロン大学のReddy教授は、このオンライン図書館を「誰もがアクセスできる大規模な図書館である」と表現しています。また、このオンライン図書館は、いつでもどの時間でも誰にでも開かれた図書館で、まさに総合図書館の理想像であるとしています。
しかし、150万冊というのは実はまだ世界の図書の1%強にしかすぎません。ソフトウェアやハードウェア会社や自然科学財団などから350万ドルの資金の提供があり、ここまで進んだオンライン図書館ですが、まだまだ残された課題も多いのです。
たとえば、著作権の問題はけっこう根深い問題です。現在は、デジタル化された図書のうち、たったの10%弱のみが無料で読める図書となっています。その他の図書に関しては、まだ著作権問題が残っており、無料では閲覧できないことになっているようです。
11月にカーネギーメロン大学で行われた国際会議では、これからもオンライン図書館のプロジェクトを進めていく上で、図書のスキャニングに関する技術や著作権問題について積極的に解決していきたいとの結論がでました。
これからの子どもたちのためにも世界中どこにいても素晴らしい図書に触れ合えるような環境に変わっていくことは好ましいことですね。
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投稿者 kksblog : 2007年12月03日 20:00