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ベネッセ教育開発センター~第4回学習基本調査・国内調査「小学生版」 (2007年11月29日)

ベネッセ教育開発センターの行った第4回学習基本調査の小学生版が発表されています。

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by edwin s. loyola

まず、今日の学校教育に強く影響していることとして、大きな3つの学力観として、「確かな学力」は浸透したか?ということと、理数系離れは克服されたか?~理数系回帰の傾向は見い出されるか?ということと、家庭学習は向上したか?という3つの大きな学力観があげられています。

学習基本調査の結果から見て、全体を通し、この3つの学力観に関して小学生の学習では、近年の社会をあげての学習向上の取り組みが功を奏してきたといえるのではないだろうか、としています。

次に、小学生の学習に対する意識・実態についてですが、学校での学習の様子としては、好きな教科として算数が好きな子が増えていること、授業で特に算数がよくわかるという子が増えてきていること、授業中きちんと先生の話を聞いてまじめに授業を受けていることなどがわかっています。

同じく小学生の学習に対する意識・実態について、家での学習の様子として、好きな勉強のし方はパソコンで勉強することが好き、自分で考えたり調べたりするのは苦手であると答えている子が多いことが特徴としてあげられています。

また、学校外では、自主的に本を読んだり美術館に行ったりする子が多くなっていること、塾通いをしている子が増えていること、おけいこごととしてはスポーツをしている子が多くなっていること、などが特徴となっていることがわかりました。

子どもたちが感じていることについての調査では、自分の成績に対しては、だいたい真ん中くらいで、それよりも上に上げたく、少しでもいい大学に入りたいと考えている子が多くなっています。学習していて感じることは、理科に対しての感動というのが割合として増えています。学習上の悩みは上手な勉強のしかたのわかっている子にとっては、むしろ意欲や喜びの方が大きいようで、宿題を提出しないというような子は学習上の悩みを感じているようです。進路・進学についての意識ということでは、中学受験を希望する子が微増しており、その半数以上が私学を受験すると答えています。

社会観・価値観ということでは、なんのために勉強をするか?という質問に対し、「よいお父さん、お母さんになるために」「社会で役に立つ人になるために」「心にゆとりがある幸せな生活をするために」といった答えが出ており、次に期待するのは「尊敬される人になる」「生活を楽しむ」という内面の充足で、「出世」や「お金持ちになる」といった職業的な成功や地位の達成、経済的な成功の手段としてのとらえ方はないようです。

小学生にとって、幸せの要因は「いい友だちがいると幸せになれる」ということが、93.2%となっています。小学生にして、心の内面の充足を幸せととらえているのは、感心してしまう内容ですね。

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投稿者 kksblog : 2007年11月29日 21:39


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