●来年も「知識」「活用」のテスト 全国学力テストの実施要領を発表 (2007年11月26日)
文部科学省より、平成20年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領が決定したと発表されました。実施について全国の教育委員会や学校法人などに通知されると共に、実施要領が同省のサイトからダウンロードできるようになっています。
by brokenarts
昨年度が初めての実施でしたが、記述式問題の採点基準が明確でなかった問題や、結果の公表が大幅に遅れたことなど、さまざまな課題が残されました。またこの結果は学力の特定化の一部分であり、序列化や過度な競争につながらないよう十分に配慮すべき、と昨年度の実施要領にも明記されていましたが、マスコミの取り上げ方では県別の順位が大きく取り上げられるなど、競争心を煽るようなものが目立っていました。
調査内容は昨年同様、小学校は国語・算数、中学校は国語・数学の2教科です。それぞれについて「主として『知識』に関する問題」と「主として『活用』に関する問題」の2種類の出題内容があります。また学習意欲、学習方法、家庭学習など生活についての質問紙調査も実施されます。
昨年度の結果から、特に算数・数学について「活用」の問題が正答率が低い、すなわち丸暗記の知識はあっても、それを活かす能力が身に付いていない、ということが分かっています。これを次年度以降の指導の参考にすることも大切ですが、せっかく子ども達の授業時間を割いて行ったテストを、受けた子自身の学習にも活かせるよう、もっと結果を早く出せれば、という意見が出ています。
既に平成21年度の実施予定も決まっています。全国規模でのテストが行われることで、また様々なデータや傾向を得ることができるでしょうが、子ども達一人一人の力を伸ばすことも大事にしてほしいですね。結果を単なるランク付けにしないためにも、学校や子ども達からの声を拾って、この調査をより有意義な物にしていってもらいたいものです。
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平成20年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領について
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投稿者 kksblog : 2007年11月26日 06:37