●ゲームで遊ぶ子どもが増加、子育てで出費がかさむことが負担~厚労省調査結果より (2007年11月24日)
厚生労働省が、2001年に誕生した子どもの実態や生活状況などを観察する「21世紀出生児縦断調査」の結果を発表しました。
by Zela
この調査は毎年行なわれているもので、2001年1月と7月に生まれた子どもがいる家庭から抽出された42,187世帯を対象にアンケート調査し、38,535世帯から回答を得ました。対象時の年齢は5歳6ヶ月で、調査事項は(1)家族の状況、(2)子どもの生活の状況、(3)子育ての意識。今年で第6回を迎えました。
子どもの生活状況の調査結果より。
子どもがよく遊ぶ場所は、「自宅」が95.1%と最も多くなっていて、あわせて「近所に友達がいない」という回答が34.4%です。ひとりでよく遊ぶ割合が49.5%ですから、昔のように近所の子どもが集まって、駆け回って遊ぶという光景があまり見られなくなったことがわかります。「習い事をしている」子どもは56.6%という結果もその状況をよく表しています。「コンピュータゲームをしている」子どもは50.6%で、第5回調査より22.7ポイントの増加となりましたが、逆にテレビを見る時間は減っていることから、ゲーム化傾向が強くなっていることがわかります。
子育ての意識の調査結果より。
子どもを育てていて負担に思うことや悩みの変化を見ると、「子育てで出費がかさむ」が42.3%と大幅に増加し、過去5回の調査で最も多かった「自分の自由な時間が持てない」37.8%を超える結果となりました。1ヶ月の子育て費用が増加していて、「4万円」が22.6%で最も多く、保育所や幼稚園などの保育料や月謝、習い事の費用が高くなる傾向がありますから、もっともな結果といえます。
調査結果は、今の5歳児の子どもと家族のライフスタイルと少子化傾向を顕著に表したものになっていると思います。お子さんがいるご家庭の方々には同感できるものではないでしょうか。
子どもを育てていてよかったと思うことは「子どもの成長によろこびを感じる」の83.2%。子育てには何かと厳しい時代ではありますが、これを支えに明るい家族生活が送れるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2007年11月24日 07:21