●自殺の現状や自殺対策をまとめた『自殺対策白書』を発表 (2007年11月18日)
政府は、自殺の概要および政府が講じた自殺対策の実施状況についてまとめた『平成19年版自殺対策白書』を作成し、初めて国会へ提出しました。
by johan van den berg
自殺対策白書は、自殺の現状や自殺対策の実施状況をまとめたもので、自殺対策基本法第10条の規定に基づき、政府が毎年、国会に提出しなければならない報告書です。
自殺者数は9年連続して3万人超。その7割が男性で、特に45~64歳までの中高年男性が大半を占めています。自殺の原因として最も多いのが半数近くを占める「健康問題」。次いで「経済・生活問題」、「家庭問題」と続きます。そして自殺の手段は男女ともに「首吊り」が最も多く、次いで男性は「ガス」、女性は「飛び降り」が多くなっています。
政府は今年6月に閣議決定された「自殺総合対策大綱」における「自殺は追い込まれた末の死」、「自殺は防ぐことができる」、「自殺を考えている人は悩みながらも抱え込みながらもサインを発している」という3つの基本認識に基づき、さまざまな自殺対策を実施しています。
本書では平成18年度から平成19年度前半にかけて講じた48に及ぶ自殺対策を解説するとともに、平成28年までに基準年である平成17年の自殺死亡率を20%以上減少させることを目標にし、自殺者数が2万4000台になると推計しています。さらに自殺対策を推進している民間団体の取組みや遺族の声等も紹介し、「自殺を語れる」社会になることを推進しています。
政府の自殺対策をさらに推進するためには、国民一人ひとりが自殺に対する正しい認識を持ち、取組みを理解することが重要です。政府が目指す「自分の周りにいるかもしれない自殺を考えている人の存在に気づき、専門家につなぎ、見守る」社会になっていくといいですね。
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投稿者 kksblog : 2007年11月18日 12:07