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多くの親は子どもの将来に不安を感じている キャリア教育に関する調査 (2007年11月14日)

「子どもの将来とキャリア教育・キャリアガイダンスに対する保護者の意識」このような調査報告書が、独立行政法人 労働政策研究・研修機構のサイトに掲載されています。

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(c)Heizfrosch


この調査は、同機構と日本キャリア教育学会の共同プロジェクトの一環として行われたもので、保護者が子どもの将来をどのように考えているのか、キャリア教育をどのように見ているのかについて調査しました。その結果、多くの保護者は子どもの将来に不安を感じており、また学校に対して、学力の他に人格形成について期待していることが分かりました。

これからの子どもや若者の進路について「今後もフリーターやニートの若者が増える」と考えている人が約8割いました。またニートの問題が社会全体の問題になる、若者が定職に就くのがもっと難しくなる、と考えている人はそれぞれ約7割いました。景気は上向いている、というニュースは聞かれますが、親たちは決して将来は楽観視できないと感じているようです。

親が子どもに学校で身につけさせたいと考えている力は「コミュニケーション能力」であるという答が最も多く、33.4%でした。また「人を思いやる力」も33.0%と、人格形成的な面を学校に対して期待する答が多くなりました。このほかにも「責任感」「協調性」が20%を超えています。学力に関しては「読み書きなどの基礎的な学力」が27.3%、「計算・計数などの基礎的な学力」が16.7%という結果でした。

中学校などで取り入れられている職場体験学習ですが、現在職業を持っていて、職場体験を受け入れたことがある親は19.6%にとどまりました。しかし職場体験に対する評価は「良いことだ」という答が8割以上になっています。今後協力したい、と考えている人が半数近い一方、対応できる人が少ない、何をさせたら良いのかわからない、といった回答もありました。

職場体験で社会に対して目を向けてほしい、具体的にどのような仕事があるのか興味を持ってほしい、という気持ちと同時に、他人のことを考え、配慮ができるような人になってほしい、という願いが入り交じっているようです。道徳教育や総合の時間などである程度取り組みは始まっていますが、学校だけでなく家庭や地域で、お互いを尊重したり異年齢の交流をすることで、できることがあるかもしれませんね。

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投稿者 kksblog : 2007年11月14日 06:15


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