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43年ぶりに実施された、小中学校の学力・学習状況調査結果が公表される (2007年11月06日)

小中学校の学力・学習状況調査が、この度1964年以来、43年ぶりに実施されました。

調査は、小学校・中学校とも、教科(国語、算数・数学)に関する調査と、学校と生徒のそれぞれに対しての生活習慣や学習環境に関する質問紙調査が行われ、教科については、国語、算数・数学とも2つのカテゴリーからの出題となりました。カテゴリーは、A「主として知識に関する問題」と、B「主として活用に関する問題」です。

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by amminopurr

「A問題」は、読み・書き・計算などの基本的な学力を問うものですが、その正答率は、小学校・中学校とも70%台から80%台と高い数値となっています。それは、学力低下論争を受け、学校現場が放課後など利用し、補充的に学習をサポートするなど様々な学力向上に向けた取組を行ってきた成果が現れたものと思われます。

実際の学校の取組は、学校への質問紙調査によると、朝の読書や国語の補充的学習指導、算数・数学の補充的学習指導などです。

一方、「B問題」は、読解力や知識・技能の活用などを問うものですが、文部科学省のコメントでは、「国としてどういう学力を身につけてほしいか、そのメッセージを問題の形で示した」としています。今後の学力観・指導の方向性の目安となる問題ではあるのですが、正答率は、A問題に比べると低い数値となっています。

特に「B問題」においての記述式の問題は、概して正答率が低くなっており、特に小学校の算数・中学校の数学の正答率の低さや中学校数学における平均無解答率の高さに関し、今後の指導において大きな課題となりそうです。

小学校の算数においては、児童が問題を本質的に理解しておらず、表面的な理解に留まっている可能性を示唆しており、それを改善するためには、ただ単に正しい答えを求めるだけでなく「なぜその答えになるのか」といった、答えに至る過程を大切にすることが必要です。

また、中学の数学においては、類似問題を繰り返し解くといった机上の学習で対応するのではなく、「自分で筋道を立てて考える力」が身についていることが、必要とされます。そのために、普段、基本事項を学習する際に、丸暗記の詰め込み学習ではなく、その背景、成り立ち、根拠などを併せて理解することが大切で、さらに、定義をしっかり覚え、図表から得られる情報を的確に利用する力や一見数学と捉えられない題材の中に数学的なものの見方や考え方を見い出して、それを利用したり、表現することができる力を身につけることを意識した学習が必要となってきます。

実際、子どもたちが世の中で生きていくためには、丸覚えの学習だけではやっていけないことがたくさんあります。また、開発していく力も発想といったところから生まれてくるもので、楽しく興味を持ってできる学習というのも必要と感じられますね。

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投稿者 kksblog : 2007年11月06日 11:21


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