●平成19年9月「日本の財政を考える」パンフレット~財務省より (2007年11月01日)
「日本の財政を考える」ということで、予算・決算とともに、現在の状況について各論に応じ、解説されています。各論は、以下の9つです。
1.社会保障 2.国と地方 3.公共事業 4.文教 5.科学技術 6.防衛 7.ODA 8.農林水産 9.中小企業対策 となっています。
by woodsy
各論4の文教について取り上げてみたいと思います。
日本の教育に対する財政支出の対GDP(国内総生産、つまり、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額)比が低いのは、問題との指摘があります。しかし、各国の政府の大きさを踏まえた議論を行うべきとしています。
実際、政府支出全体に占める教育支出の割合や、小中高校の生徒一人当たりの額を見ると、ヨーロッパ諸国と遜色のない水準となっています。
むしろ、少子化の進展によって、学校の生徒数は減少する一方で、公教育費はほぼ横ばいです。そのため、生徒1人当たりの予算額も教職員数も、大きく増加しています。
それにもかかわらず、学力低下についての議論や、学校でのいじめの増加など、教育をめぐっての問題が深刻化しています。
今後は、メリハリ付けを一層徹底し、教育の“質の向上”につながるための予算、としていく必要があるとしています。
子どもたち、つまり、学校の生徒はそもそも個性もそれぞれの人間がたくさん集まっている状態です。クラス経営をしていくのも、なかなか大変なものがあるのではないでしょうか。
個性を伸ばしつつ、将来のことを考えての学力や体力を身につけさせ、精神的な成長にも対応していくということが、当たり前の学校の先生方の仕事でありながら、本来は実に難しいものであるのかもしれません。
とはいえ、それを実現させていかなくてはならない。日々、子どもたちは成長していっています。子どもひとりひとりの一日一日はとても大切です。その一日一日が無駄にならないよう、対応策も必要ですね。
もしも、悩んでいる先生方のための研修や講習といったところに予算が使われるのであれば、それは納得できるものとなるかもしれません。
大切な、未来を背負っていく現在の子どもたちの、明るい未来のため、今何をすべきか?しっかりと考えていく必要はあるといえます。
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投稿者 kksblog : 2007年11月01日 21:37