●第1回ICT活用実践を報告(NPO日本教育再興連盟) (2007年11月27日)
「第1回ICT活用実践報告」が11月3日に都内で開催され、
電子ボードを活用した授業の実践発表やパネルディスカッションが行われるなか、小中高校の教員、教育関係者が集まりました。
主催はNPO法人日本教育再興連盟、協賛・コクヨ株式会社。
ICTで学力は向上する 陰山氏
日本教育再興連盟代表理事の陰山英男氏(立命館大学付属中学校副校長)は冒頭の挨拶で、10月に発表された全国学力・ 学習状況調査の結果にふれて、「県内、市町村別にみると、かなり違いがでており、 経済的に落ち込んでいる地域でも良い結果をだしている学校がある。意欲のある学校は伸びている」と話しました。
また、「ICTを効果的に活用すれば学力が向上することがはっきりしてきた」と述べ、各学校の取組みの大切さを改めて指摘しました。
ICT実践発表では、三橋勉・日本教育再興連盟教員事務局長、内田聡・東京都福生市立福生第四小学校教諭、鈴木夏来・ 神奈川県三浦市立初声小学校教諭3名の発表が行われました。
内田教諭は、教科書を画像、テキストごとにスキャナーで取り込んだデータをパワーポイントに貼り付け、電子ボード「mimio」 に表示。「児童の視線を集中させる」基本の大切さに立ち返りました。
鈴木教諭は詩や古典的文章を2画面に分割して電子ボードに表示し、全員に朗読させた。また、自作の絵本をデータに取り込み表示し、 クラスの意見が2分して対立した児童たちに、他人の立場を思いやることの大切さを考えさせる取組みを発表しました。
パネルディスカッションでは同連盟代表理事の鈴木寛氏(中央大学客員教授・参議院議員)がコーディネータを務めました。
鈴木氏は100校プロジェクト以後の学校インターネット接続状況や高校普通教科「情報」設置の経緯、 情報化の現状について概観した上で、情報化の方策、活用についてフロアも含めて意見交換を行いました。
日本教育再興連盟は「日本の教育をよくしていきたい」という強い思いを持つ各会のエキスパートが集う団体として活動を続けています。
日本教育再興連盟
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投稿者 kksblog : 2007年11月27日 12:50
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