●就職内定率は前年より上昇 10月現在の就職内定状況調査 (2007年11月19日)
文部科学省では、大学、短大などの卒業予定者の就職内定状況を調査しています。11月13日に発表されたデータは10月1日現在のもので、文部科学省・厚生労働省において抽出された112校から6,250人について調査したものです。
この結果が、文部科学省のサイトから、PDFファイルの概要およびエクセルファイルの結果がダウンロードできます。概要によると、大学、短期大学、高等専門学校全体の就職内定率は67.6%で、前の年の同じ時期より1.2ポイント上回っています。
エクセルで詳細な結果を見てみると、就職希望率、就職内定率ともに、ほとんどの調査区分で上昇しています。その中で高等専門学校の就職希望率は-7.3%と大きく減少しています。また国公立大学の男子は就職希望率が47.6%と低くなっており、進学を希望する学生が多いようです。
男女別に見ると、女子は就職希望率、内定率共に前年からは多くなっていますが、大学・a 専修学校で男女を比較すると女子の方が就職希望率はいずれも10から20%程度高いのに、内定率はわずかですが下回っています。また、短期大学では就職希望率が81.9%なのに対し、内定率は38.5%と、依然厳しい状況とも言えそうですが、前年比で見ると最も高い5.5%上昇となっています。
学校別では男女ともに国公立大学では70%と高い内定率なのに対し、専修学校では9割以上が就職を希望しているにもかかわらず、内定率は男子51.7%、女子46.3%と就職活動が難航しているように見えます。
時代と共に企業の意識の変化はあるとはいえ、学校の区分、また男女での就職しやすさ、というものは依然存在するようです。専修学校や短期大学は在籍年数は短くても、その学ぶ内容の濃さ・専門性は4年制大学にも劣らないはずです。もっと学生側に意欲や学んできたことをPRする機会や材料が与えられてもいいのではないでしょうか。また学生の側も、自己PRのテクニックを学ぶことが重要かもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2007年11月19日 00:10