●平成20年度の学生の就職・採用活動について~文部科学省より (2007年10月29日)
平成20年度の学生の就職・採用活動については、6月から大学側と企業側の間で協議が進められました。そして、10月に開催された“就職採用情報交換連絡会議”で「申合せ」、「倫理憲章」のそれぞれの内容が確認され、その後の日本経済団体連合会理事会における「倫理憲章」の正式決定を待ち、公表することとなりました。
by Amy Rose
文部科学省からは、両者の今回の合意を尊重し、学生の就職・採用活動が公平で公正かつ秩序ある形で行われるよう、その趣旨を周知徹底するため、各大学等に対し、通知を行っています。
学生の就職・採用活動においては、学生の就職機会の均等を確保できるように、また、学校教育を尊重した秩序ある形で行うという観点から、「就職協定」が廃止された平成9年度以降、大学側である就職問題懇談会が『大学、短期大学及び高等専門学校卒業予定者に係る就職について(申合せ)』を定め、企業側である日本経済団体連合会が『新規卒業者の採用選考に関する企業の倫理憲章』を定め、お互いに尊重して行う、という方式が採られています。
各大学等に通知された、平成19年度の学生の就職・採用活動に関する調査結果を抜粋すると、以下のようになっています。
就職・採用活動の昨年度との比較では「早まっている」が61.6%と最も多くなっています。
採用内々定時期の昨年度との比較については「早まっている」が53.9%と最も多く、この「早まっている」については、昨年度の調査より11.5%増と大きく増加しています。
学生の自由な就職活動を妨げる拘束については「昨年と同程度の拘束有」が49.9%と最も多くなっており、就職・採用活動による学事日程への影響についても「昨年度と同じ程度の支障有り」が55.1%と最も多くなっています。その具体的な支障事項については、「授業への出席状況悪化」が88.1%と最も多くなっています。
内定後の入社前研修等による学事日程への影響については、「昨年度と同様、支障無し」が63.5%と最も多く、就職・採用活動については、昨年度と比べて「早まっている」が61.6%と最も多くなっています。
学生の就職活動の期間については、昨年度と比べ「長期化している」が49.5%と最も多く、就職活動の長期化が見受けられます。そして、企業の通年採用の拡大については、「あまり変化はない」が56.“%と最も多くなっています。
就職・採用活動が学事日程に支障をきたした主な理由としては「就職活動の早期化及び長期化」が57.8%と最も多く、なっています。
長い期間をかけての就職活動と大学での勉強との両立が難しいというのは、少々本末転倒な気もしますが、就職というのは、その時代の経済的な背景が大きく左右するものなので、いたしかたないかもしれませんね。
本来は、大学で勉強したことが就職につながっていくのが一番美しい形となりそうですが、そうなると企業が求める人材を学校に求めていくことになりますよね。企業側も大学側も共に考えていくことが、将来的にあるようには、感じませんか?
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投稿者 kksblog : 2007年10月29日 12:31