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モンゴルの教育基盤づくりを支援する 「モンゴルプロジェクト」 (2007年10月29日)

モンゴル国では1990年以降、市場経済化による経済の混乱やソ連邦からの援助停止により財政が逼迫しました。教育分野においても教員の質の低下、専門教育の未発達、教材や設備が十分でないなど様々な問題が生じており、特に教育行政能力の向上及び地方教育行政に携わる人材の育成が求められています。

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東京学芸大学では、2006年より、モンゴルにおける教育指導方法の改善を図る「モンゴルプロジェクト」を展開しています。大学内の関係職員だけでなく、付属学校との連携を図ることによって、理論と実践の両面からプロジェクトを支援します。これまでに、現地調査や、モンゴルの教員の日本での研修、特別講演会などの活動を行ってきました。

モンゴルの義務教育は、これまでは8歳入学の10年制でした。指導法は、アカデミックな知識を記憶させる、教師主導の体制でした。それが2005年より「新教育スタンダード」が導入され、7歳入学の12年制に変更されました。さらに指導法を、授業を受ける児童生徒が主体となるものに変えていくことを目指しています。

支援教科は、算数・数学、理科、IT、総合学習です。このうち算数・数学はそれぞれ1つずつに、理科は初等理科・総合理科・物理・化学の4つに分かれ、全部で8教科のワークグループが構成されています。この8教科それぞれについて、実際に学校で使うための指導書を開発しています。最近の日本の小学校の教科書のように、イラストや色が多用され、視覚的にわかりやすいものになっています。各教科の指導書の一部が、研究成果としてサイトにアップされています。

現在も、モンゴルから先生方が日本に研修に訪れています。モンゴルは元々教育熱心な国ですが、経済状況の悪化などから、就学率が落ちてきている、という話を聞きます。全ての子ども達の学ぶ権利を守り、そして「分かる」喜びを味わってもらいたいものです。

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投稿者 kksblog : 2007年10月29日 06:49


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