●5分でわかる情報モラル教育Q&A~川崎市・平成18年度指導主事研究 (2007年10月25日)
“モラル教育”とは、インターネットや携帯電話利用に際して“情報モラル教育”を行おうというものです。
by Alireza-Ghabraei
現在、小学校から中学校にかけての携帯電話の普及率の増加も著しく、その利用向上とともに色々な問題も起こっています。携帯電話による掲示板上での誹詰中傷、チェーンメール、言葉の行き違いからのけんかなど、数多くのトラブルが発生しています。
17年度と18年度を比較しても、小学校での携帯電話のトラブル報告がかなり増加しているのが現状です。それに伴い、学校教育の中で、学齢段階に応じた適切な情報モラル教育の必要性が高まっているというわけです。
“5分でわかる”というのは、教員が短時間で手軽に情報モラルを理解し、指導を行うことを目的としてのもので、「いつでも、どこでも、だれでも」できるという意識に変えていけるよう、Q&Aは作成されています。
このQ&Aは、作成時よりインターネットでの公開が念頭に入れられています。多くの教員の参考資料になっていければということ、内容を状況に応じて変更できること、新しい質問に対する回答を随時増やしていけることなどの理由からです。
情報モラルは、平成12年の高等学校学習指導要領において、「情報社会で適正な行動を行うための基になる考え方と態度」と定義されています。
また、平成19年3月には文部科学省より教員のICT活用指導力の評価基準が出され、情報モラルの指導内容が、各学齢に応じて示されています。
コンピュータについての知識が豊かで、ソフトウェアの使い方をよく知っている子どもたちも増えてきています。メールの送受信、ホームページの立ち上げなど、それを教える先生よりも詳しい子どもはいます。携帯電話の使い方についても、子どもたちの方がむしろよく知っているかもしれません。
しかし、技術やテクニックに優れていたとしても、モラルやマナーについてはよくわかっていない状況があります。情報の正しい扱い方、考え方を教えていくことが情報モラル教育です。
文字で伝わることもありますが、逆に文字だけだから心に思っていることと違ってとられてしまったり、相手の気持ちを考えずに一方的になってしまうということ、大人の方もそれぞれ経験があるのではないでしょうか。今一度、再確認という気持ちで子どもたちと一緒に考える、という考え方でもよいかもしれません。
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投稿者 kksblog : 2007年10月25日 11:07