●みんなで緑の校庭をつくったよ! 「運動場の芝生化モデル事業」 (2007年10月24日)
学校の運動場を芝生化しようという動きが、全国で見られていますが、大阪市教育委員会は、平成17年度から市立小学校において「運動場の芝生化モデル事業」に取り組んでいます。
苗の植え付けの様子です
この事業は、地域住民・PTA・地域団体・学校などが共同で実施しており、それによって小学校と地域の連携強化に繋がっています。今年度までに芝生化を実施したのは16校の小学校で、それぞれの実施校での取り組みの様子が、大阪市教育委員会のサイトで公開されています。
いずれの学校でも、児童・職員、地域の人々やPTAの協力によって、青々としたグラウンドができあがっていました。育成、養生を終えて「緑の校庭」がオープンする時には、みんなわくわくした表情で、足を踏み入れていました。
芝生化によって、次のような効果があったことが報告されています。
・休み時間に外で遊ぶ子どもが増え、運動量が増加した。
・廊下や教室に上がる砂が減り、清掃時に砂ぼこりが舞い上がることが少なくなった。
・運動場でのケガの予防につながった。
・運動場全体の気温が下がり、校舎内も涼しくなった。
・芝生を通して、地域との連携が深まった。
・学校の景観がよくなった。
一方、今後の課題については、以下のようなことが挙げられています。
・芝生化にかかる費用の工面
・芝生を根付かせるための養生期間が2〜3ヶ月かかり、この間校庭の利用が制限される。
・維持管理に労力と知識が必要。
芝生化には市からの補助金もありますが、毎年肥料や水道代、芝の傷み具合によっては苗や種の購入が必要になります。今後は各種団体からの寄付を募ったり、コストダウンを図るなどの対策を検討するとしています。養生期間については体育館の利用や、夏期休暇の期間をそれに充てるようにするなどの調整がなされています。
これから解決していかなければならない課題も多くありますが、各校での様子の写真で子ども達の表情を見ると、それ以上の効果は得られていると感じられます。環境学習の材料、自然学習にもつながる、などさまざまな報告が挙げられていますが、自分たちで緑の校庭を作り上げた、その達成感が、なにより子どもたちの糧になるのではないでしょうか。
■関連記事
人工エネルギー消費を抑えた学校へ エコスクール化への取り組み
田んぼは街より3℃涼しい 気候緩和研究グループがソフト開発
学校運動場の芝生化モデル事業
« 日本の大学院はグローバル化に追いついていない 野依良治氏による講演 | トップページへ 10年の歳月を経て「広辞苑第六版」11月3日から予約受付開始! »
最新記事一覧
- 日本人の大人読解力・数的能力は1位 IT活用はOECD平均並み(2013年10月08日)
- 日本人の大人読解力・数的能力は1位 IT活用はOECD平均並み
- 汚れが気になる人向け、「MONO」シリーズから黒色消しゴムが新登場
- きれいな文字が書ける『文字力アップノート』発売~ナカバヤシ
- 教室とeラーニングをシームレスに連携させるシステム タブレット版も登場
- ソフトバンクの選手といっしょに練習できる野球教室 参加者募集中!
- 授業改善に役立つパンフレット『授業アイディア例』を作成~国立教育政策研究所(2013年10月07日)
- 『ジェットストリーム』から操作性、高級感を両立した社会人層向けペンが登場
- 教育用ICT機器は市場拡大の一途、タブレット端末が牽引する見込み
- この秋、東京国立博物館のワークショップで歴史上の「文化」を体験しよう
- クリスマスを外国で過ごせる学生向けホームステイ語学研修
- サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています(2013年10月05日)
- 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁(2013年10月04日)
- スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」
- 日本食文化・川場の食材・自然写真を融合「KAWABA国際自然文化サミット」【10月5日~20日、10月18~20日群馬県川場村】
投稿者 kksblog : 2007年10月24日 02:37