●地方自治体から見るNPO法人・アンケート調査結果報告(2006年) (2007年10月17日)
地方自治体において、NPO法人専門の所管部署があるのは、都心部に多く、地方都市等及び町村では、専門部署を設置しているところは比較的少なくなっています。
by Dennis Smith
NPO法人の実態を、管内においての把握もきちんとできているのは都心部に多く、町村では把握しきれていないのが現状です。
「把握している」と回答している自治体に対し、把握のための方法を尋ねると、都心部では「管内における国・県等の認可状況を把握している」という答えが最も多く、それに次いで「ボランティアセンター等に登録したNPOを把握」という答えが多くなっています。町村では、そういうことからではなく、独自の調査によって把握しているところが多いようです。
地方自治体からのNPOへの事業委託の状況については、あまり行っていないところが多く、その理由としては、“事業を委託できるようなNPOがなかったり、理解や体制づくりなどについての、庁内での機運が弱い”ということが挙げられています。
委託を行った事業分野についてですが、保健・医療分野においての事業委託を行った自治体が最も多く、まちづくり、環境保全、子ども育成、学術・文化の分野においても、比較的多く事業委託が行われていることがわかりました。
NPOへの事業委託によってもたらされる効果についてですが、市民活動の活性化や住民サービスに対しての質・量の向上など、多くの自治体で“住民の生活環境の改善に効果がある”と認識されています。
また、NPOへの事業委託の際に生じた問題点としては、“NPOからの受託希望が少なく委託先を見つけるのに苦労した、事務書類の作成等、手続き面での不備が目立った、期待したサービスや成果の質・量が不十分であった”というようなことがあげられています。
NPOへの支援によって得られるメリットも、市民活動の促進と住民サービスの向上の両面について、効果を感じているという自治体が多いようです。
1998年12月に特定非営利活動促進法(NPO法)が施行されて以来、NPO法人の数は拡大の一途を辿っています。
近年では、NPO法人が経済社会活動の新たな主体として期待されおり、そのためには、政策立案等への参加や自治体とNPO間の情報交換が重要だろうとされています。
NPO法人という団体の名前は、よく見かけるようになりました。社会に貢献するべく活動を期待していても、活動の場がうまく見つからないのでは、もったいないですよね。お互いに自然な歩み寄りが必要でしょうね。
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投稿者 kksblog : 2007年10月17日 00:10