●くらしと環境について学ぼう 「ゆうまちゃんの環境白書」 (2007年10月16日)
「リサイクル」「省エネ」という言葉は、もう小学生でも常識として知っているほど、一般に浸透しています。ですがその根本にある「環境問題」、この「環境」という言葉を、子どもにうまく説明するのは、あんがい難しいものです。
群馬県では、子ども向け環境白書として「ゆうまちゃんの環境白書」を作りました。かわいい馬の「ゆうまちゃん」と一緒に、身近な環境と生活のかかわりについて、子ども達が分かりやすく学ぶことができる内容です。
「ごみのこと」「自然のこと」「エネルギーのこと」など、シンプルなタイトルの章に分けられていて、それぞれに現状・環境への負荷が続けばどうなるか・どのような取り組みがされているか、などが書かれています。
「大気のこと」の章では、まずは「大気」が地球を取り巻いている空気のことであるという説明があります。そして、工場の煙や車の排気ガスなどで、大気汚染が起こること、大気の汚染状況を調べるために、二酸化窒素、二酸化硫黄、浮遊粒子状物質、光化学オキシダントが各地で測定されていることが書かれています。さらに、浮遊粒子状物質やpH、硫黄酸化物などの難しい言葉については、「ことばの説明」が別欄に設けられています。
各章のテーマに関連した、県内の学校での取り組みも紹介されています。「地球温暖化のこと」の章では、「教室を使わない時は電気を消す」「ぞうきんがけをするときは、バケツに水をくんでからすすぐ」などのエコ活動が書かれた「みんなの地球を守ろう」カードを使った小学校の取り組みが取り上げられていました。
「電気を消しなさい」「水を大切に使いなさい」と言うのは簡単ですが、自分で考えて行動できるようになってもらいたいものです。そのためには環境に対する理解が必要であり、まずは環境に対する興味を持つことが大切です。この白書を参考にしながら、家庭や学校で、日常生活が環境にどのような負荷をかけているか、どのような工夫がエコライフに繋がるか、ということを話し合ってみてはどうでしょう。
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投稿者 kksblog : 2007年10月16日 00:54