●認知症を集団検診で早期発見・予防 〜認知症予防事業の試み〜 (2007年10月12日)
「認知症」は、お年寄りとその周囲の人だけの問題と考えていないでしょうか?「老い」は誰にも平等におとずれるものですし、「若年性認知症」も問題になってきている昨今、全ての世代において、認知症は対岸の火事ではありません。
認知症高齢者は、10年後には現在の1.5倍に、30年後には2倍になると推定されています。
群馬県の、こころの健康センターでは、「群馬県もの忘れ検診事業プロジェクト委員会」を立ち上げ「認知症検診と予防事業〜群馬県もの忘れ検診事業のあゆみと認知症予防事業の試み〜」という冊子を作りました。群馬県のサイトにある、こころの健康センターのページから、その冊子をデータ化したものをダウンロードできるようになっています。
まずは、認知症が「病気」である、という認識が大切です。予防や早期発見によって、進行を抑えることができます。また、他の病気が原因となっている場合は、その病気を治療することによって、認知症の症状が治るケースもあります。そこで、がんや生活習慣病などのように、認知症についても検診を行う取り組みがなされています。
検診は「脳の健康チェック表」から危険性のある人を見つけ、その後の検査でも危険性があると判断されれば、かかりつけ医や専門医へ連絡し、受診をしてもらうという流れで行われます。ここで危険性が見られなかった人でも、予防をしていくことが大事です。認知症に対する理解を高め、予防に努めてもらうため、認知症の原因や予防法をまとめたパンフレットを作成、配布しています。
核家族化によって、お年寄りと接する機会のない子どもも増えています。今後も進行していく高齢化社会を支える人材の育成のためにも、認知症をはじめ、介護などについて、学んでいく必要がありそうです。また知識だけでなく、実際に地域のお年寄りと接する機会を持ち、理解を深めることが大切ではないでしょうか。
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認知症検診と予防事業〜群馬県もの忘れ検診事業のあゆみと認知症予防事業の試み〜
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投稿者 kksblog : 2007年10月12日 03:11