●使ってみよう~新太陽系図ポスター、リーフレット (2007年10月09日)
日本学術会議の中に属する“太陽系天体の名称等に関する検討小委員会”による、「新太陽系図ポスター、リーフレット」が、ダウンロードできます。
by Bent Arvesen
内容としては、これまで、太陽系の惑星は、“水金地火木土天海冥”という9つでしたが、2006年の夏に、これが“水金地火木土天海”に改められたというところから、新太陽系についての話が載せられています。
これまでの太陽系は、太陽からの距離が近い順に水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星と並ぶ9つの「惑星」と、それを回る「衛星」、おもに火星と木星の軌道の間に数多く分布する「小惑星」、太陽に近づくとガスや微小な固体粒子の尾を出す「彗星」が、その主要なメンバーであるとされていました。
一方、冥王星は、1930年の発見当時は地球よりもかなり大きいと思われおり、そして海王星以遠の軌道を持つ天体が他に発見されなかったことから、惑星として位置付けられていました。
ところが、じつは冥王星は、地球の月よりも小さいことがわかり、さらに1992年以降、冥王星に似た軌道を持つ天体が数多く発見され出しました。その後、このグループに、冥王星よりも大きいと推定される天体も発見され、公転軌道の分布などからも、冥王星がこれら一群の天体の一つであることが明白になり、「冥王星をこのまま惑星に位置付けていいのだろうか?」と、研究者の間で、疑問の声があがったのです。
これまで、どのような天体を「惑星」と呼ぶかという定義がなかったため、その必要性から、国際天文学連合(IA.U)は議論を重ね、2006年8月の総会で、惑星と呼ぶ天体に対しての定義についての決議をしました。その定義によって太陽系の惑星は、8つになり、冥王星は、新しく日本語名称が定められた「太陽系外縁天体」の代表的な天体と位置付けられたというわけです。
普段、天体にはあまり興味のない人もいるでしょう。それでも、興味深く見ることのできるリーフレットです。ぜひ、お子さんと一緒に見ていると、地球や環境についても何か感じることができるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2007年10月09日 11:27