●日本語がわからない外国人児童・生徒用の日本語テキスト 学校で使えます (2007年10月08日)
東京都教育委員会は、外国人児童・生徒のために日本語テキスト「たのしいがっこう」を東京都教育庁のホームページに掲載しています。
by femmeannie
外国人児童・生徒用日本語テキスト「たのしいがっこう」は、日本語指導が必要な外国人児童・生徒の多様化する言語に対応して、日本語指導の充実を図るとともに、学校生活への適応指導にも役立てていくことを目指して、平成5年3月に発行されたものです。
現在のところ、中国語、韓国語・朝鮮語、フィリピン語の3カ国語の児童・生徒用テキストと教師用指導書が作成されています。これから他の言語も増えていく予定そうです。
児童・生徒用テキストの内容を見てみると、外国人の児童・生徒にもわかりやすいようにさし絵がたくさん起用され、ひらがなの上にはローマ字の振り仮名もふってあります。もちろん、それぞれの文には中国語や韓国語・朝鮮語、フィリピン語の訳がついています。
気持ちの表現の言葉や、学校を休む時の言葉など一般生活だけではなく、学校生活で困らないように大切なフレーズや言葉がたくさん載っています。また、友達とあそぶ上で必要な言葉、「いっしょにあそびたいな」や「いれて」というような表現が載ったページもあります。
外国から来て、日本語もわからずに学校へ通うというのは本当に大変なことです。今回の東京都教育委員会の取り組みは、そんな外国人の子どもを支える大きな一歩となったことでしょう。こういった地域の取り組みを無駄にしないためにも、学校では積極的に国際化に対応したテキストを利用してほしいものですね。
なお、「たのしいがっこう」の目次は下記のようになっています。
1.あいさつとへんじ
2.からだのちょうし
3.たのむとき たずねるとき
4.がっこうのいきかえり
5.なかよくあそぼう
6.もちもの
7.わたしのがっこう
8.がっこうのいちにち
9.じかんわり
10.がっこうのいちねん
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投稿者 kksblog : 2007年10月08日 21:13