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職種・雇用形態にこだわらず自分のスキルをアピール「経験能力評価基準」 (2007年10月03日)

10月1日から、改正雇用対策法が施行されました。これを受けて厚生労働省では、若年者がアルバイトなどの経験によって得られた、職業能力を評価できるよう「経験能力評価基準」を作成し、公表することとしました。

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Photo by いしだひでヲ


法律の施行によって、採用者には、応募者の過去の就業形態や離職状況などにとらわれず、応募者の能力や経験について、人物本位による正当な評価を行うことが求められます。また応募者は、自分のスキルや働く意欲を採用者に伝える必要があります。そのためのツールが、この度公表された「経験能力評価基準」であり、エクセル形式のチェックシートが、厚生労働省のサイトからダウンロードできます。

このチェックシートは、求職・求人の場はもちろん、ハローワークなどでも活用ができます。また、現在アルバイトなどの仕事に就いている若年者が、自分の経験や技術を見直し、雇用主との交渉や、転職を考える際に役立てることができます。また職業教育においても、働く姿勢とはどういうことか、といったことを考えるためのツールとして使えそうです。

具体的内容は、下記のようなものです。
 経験能力(自己診断シート):若年者が自らの職業能力について、自己診断を行う
 経験能力(上司アドバイスシート):上司等が適宜コメントなど記入し、若年者のキャリア形成を支援する
 経験能力記述シート:上記の2枚をもとに、アピールしたい経験能力を記述する
 経験能力評価基準 判定目安表I〜IX:具体的な職務行動の例を挙げ、あてはまる・あてはまらないをチェックする

最後の「経験能力評価基準」は「責任感」「ビジネスマナー」「考える力」など9分類に分かれており、それぞれ「“質の高い”職務行動の例」「“押さえておきたい”職務行動の例」「“改善したい”職務行動の例」が具体的に示されています。経験は短くても、人となりをアピールする材料にもなりますし、また日頃の自分の職務態度を見直すにも良さそうです。

能力や技術は、実際に社会に出ないと身につけることは難しいものです。一方、社会人として求められる人格、習慣などの根っこの部分は、それ以前に形成されるもので、逆に社会に出てから正す方が困難でしょう。将来を考え始める時期に、この評価基準で自分を見つめ直すのもよい経験になるのではないでしょうか。


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投稿者 kksblog : 2007年10月03日 12:57


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