●戦地からのハガキが人の手から人の手へ 64年の歳月を経て無事届く (2007年10月25日)
アメリカのオンライン新聞、「nj.com」によると、第二次世界大戦中に戦場で書かれた日本人兵士のハガキが64年の歳月を経て、ある男性の元へ届きました。
by raichinger
ハガキを受け取ったのは、現在80歳のナガノ・シズオさんで、ハガキは戦時中に友人であったヤマシタ・ノブチカさんが当時出したものでした。
ハガキは戦争中にナガノさんに届けられることはなく、ヤマシタさんは23歳の若さで戦死しました。この後、長崎でそのハガキを発見したのがあるアメリカ人兵士でした。
この兵士は、ヤマシタさんの書いたハガキを捨てることなくアリゾナにある自宅で、亡くなるまで保管していました。この後、息子さんが父親の自宅でこのハガキを発見。ハワイへ引っ越しの際にも忘れられることなく、ハガキも一緒にハワイへ渡りました。
そして、偶然に妻を通して知り合った日本人留学生のコジマ・ユウコさんに出会い、このハガキがまだ未配達のものであることが判明。この後、コジマさんの手によってハガキは無事に日本へと持ち帰えられることになりました。
「またヤマシタと再会できることになるなんて夢にも思っていなかった。感無量です。」とハガキを受け取ったナガノさんは語っています。
ヤマシタさんのハガキは、長崎からアリゾナ、そしてハワイから日本へと常に人の手を通して伝達されてきました。もしあの時アメリカ兵士がアリゾナにハガキを持ち帰らなかったら・・・。もし息子さんがあの時ハワイへ一緒に持って行かなかったら・・・。きっとヤマシタさんの元へハガキが届くことはなかったでしょう。
64年の歳月を越えて、ナガノさんがヤマシタさんと再会できたことは本当に奇跡的ですね。先生方、ぜひこの話を学校の授業の中で話してみてはいかがでしょう?こどもたちの心にも感動の輪が広がることでしょう。
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投稿者 kksblog : 2007年10月25日 19:43