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小学校低学年の児童にゆとり教育は早すぎる?詰め込み教育も時に大切では? (2007年09月28日)

インターネット上の「困った時の掲示板」として有名な「教えて!goo」に、興味深い話題が掲載されています。

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by singhajay

質問者は、「インドも日本と同じように詰め込み教育をしているけれど、なぜかインドでは成功者が多い。しかし日本では詰め込み教育が失敗した。このちがいは何?」という質問をしています。この質問に対して、いろいろな人が詰め込み教育について意見を述べています。

まず、ある人がインドと日本を比べていることに対して、こう述べています。「『世界の社会のトップをみていると詰め込み教育だけで育ったインド人の方が多数を占めているのです』と言う点ですが、人口の差を見ましょう。インドと日本の人口の差は約10倍です。だから、かならずしも、詰め込み教育だけでインド人の多くがトップを占めているわけではないでしょう。インド人の中でもできない子はいるはずです。すなわち一概に成功しているわけではない。」

たしかに日本とインドの人口の差を考えると、そう簡単に二国間の差を比べることは難しそうですね。

日本の詰め込み教育に関しては、数年前から大きな関心事で一般的にはあまり好まれない傾向にあるようですが、この掲示板では詰め込み教育賛成派が多数派です。

実際の意見をまとめてみると、「子どもの自主性を育てる『総合的な学習』が今は重要視されているが、小学校低学年の児童に自主性を持たせることは学校教育だけでは無理。」「小学校高学年から中学校では、子どもは自我を持ちはじめますが、自主性よりも物事に対する責任感を持つ人間に育てることが一番重要。」ということです。

この点から、今の教育に欠けていることは、親の子育てがあまりうまくいかないせいか親が学校に対して何でも押し付けていること。また、生徒による教師の信頼性の低下。そして、生徒の幼稚化・忍耐力の低下。最後に、教育関係予算の少なさである、と意見者は述べています。そして、詰め込み教育あるいはゆとり教育がダメだとなると、徹底的に学校に対して批判を繰り返す社会に問題があると述べています。

ゆとり教育でも詰め込み教育でも、必ず大なり小なり問題は起こってきます。そのときに、社会全体というより社会の一人ひとりがどう対応していくかが今後のカギになるのではないでしょうか。今のままのゆとり教育を続けるのか、それとも詰め込み教育を取り入れるのか・・・。さて、みなさんは今の学校教育をどう考えますか?

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投稿者 kksblog : 2007年09月28日 20:46


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