●ネットのトラブルをシミュレーション 「ねちずん村」 (2007年09月18日)
安全のため、家族の間の連絡のため、子どもに自分専用の携帯電話を持たせる家庭が珍しくなくなってきました。アダルトや出会い系など、有害サイトについて心配している親は多いでしょうが「そんなつもりはなかったのに」というケースも多々あるのです。
子どものインターネット・携帯電話利用を考える「ねちずん村」というサイトがあります。ここでは、子どもたちがインターネットとより良い付き合い方ができるよう、さまざまな取り組みの報告、教材の販売などを行っています。
その中で、子どもがネットを利用する上で陥りやすいトラブルを、疑似体験できるコーナー「ネットのリスク 疑似体験館」があります。懸賞やプロフ(プロフィールの略=自己紹介サイト)など、ネット上での気軽な遊びのつもりが、架空請求や個人情報の流出など、困ったことになってしまった・・・といった、携帯電話を持っていれば誰にでも起こりうる内容を、リアルに体験できるのです。
体験の画面は、Flash®で作成されたアニメーションで、実際のパソコン、携帯電話と同じようなリアルな画面を操作していきます。ここでは、中学生がプロフを作ったところからトラブルに巻き込まれる例を紹介します。自分のプロフを訪れてくれた、見知らぬちょっと年上らしい女性。友達が知り合いに紹介したのかな?と、その女性のページにあったリンクをクリックします。すると、そんな名前とはまったく関係ない有害なサイトが表示されたのです。
この場合は、有害サイトが表示されただけでしたが、悪質なサイトでは、表示しただけで「会員登録が完了した」などとして、利用料金を請求されることもあります。もちろんこれは「架空請求」なので、支払う義務はありません。
ネット・メールが使えない機種を持たせる、決められたコンテンツしか閲覧できないなど、トラブルへの繋がりをシャットアウトする方法もあります。ですが、親が制限するよりも、トラブルに遭遇する可能性について親子で学ぶことで、子どもたちが自分で考える力を持つきっかけになるかもしれません。
子ども、特に中高生にとって友達は大切なものです。流行っていることをしてみたい、という気持ちも当然のことです。ですがネットの世界では、ちょっとの油断が思わぬトラブルを招きかねません。個人情報を守ることは、自分を守ること。それをしっかり伝えることが、大人の大切な役割ではないでしょうか。
■関連項目
デコメールでのコミュニケーション
携帯コンテンツに関する利用動向調査
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投稿者 kksblog : 2007年09月18日 15:36