●学校の評価をより多方面から 「学校評価の在り方と今後の推進方策について」 (2007年09月06日)
さまざまな課題が指摘されているわが国の義務教育を、より良いものにするため、教育改革の声の元に、各学校でさまざまな取り組みがなされています。こういった教育活動などの成果を多方面から評価することが、よりよい教育という目標へつながると考えられます。
平成19年6月に改正された学校教育法では、学校評価とその結果に基づく改善、および保護者などとの連携協力の推進に資するための情報提供に関する規定が、法律上新たに位置づけられました。
これを受けて文部科学省の「学校評価の推進に関する調査研究協力者会議」では、学校や関係機関だけでなく、学校の外側からも評価すること、またそれをスムーズに行うための手段について、議論を行った結果を「学校評価の在り方と今後の推進方策について(第1次報告)」として同省のサイトに掲載しています。
報告の中で、以下のような「学校評価の実施手法の3形態」が挙げられています。
1.自己評価
学校の教職員が自ら設定した目標などについて、達成状況・取り組み状況を評価する。
2.学校関係者評価(外部評価)
保護者・地域住民などが、学校の自己評価を踏まえ、さらに教育活動の観察や意見交換などを通じて評価する。
3.第三者評価
学校や関連機関などと直接かかわりを持たない、教育の専門家・有識者などが、自己評価・外部評価を参考にしつつ、専門的・客観的立場から評価する。
このような評価を行うことで、学校は保護者や地域に対し、現在取り組んでいる教育活動について説明・公表をする機会が与えられます。それにより学校の状況に関する共通理解が得られ、学校外部からの協力・連携の促進が図られることが期待できます。
適切な学校評価は、より良い教育活動、学校運営の質の向上にもつながるはずです。評価の3形態を担うそれぞれが、良い関係を築けるような評価システムの構築が期待されます。
■関連記事
KKSブログ:「平成18年度 学校の第三者評価の試行について」
KKSブログ:学校評価システムはこう構築する(島根県)
「学校評価の在り方と今後の推進方策について(第1次報告)」
« 音楽を愛する大人と子ども フラットな関係で語り合う | トップページへ 多くの中学校や高校で職場体験・インターンシップを実施 »
最新記事一覧
- 日本人の大人読解力・数的能力は1位 IT活用はOECD平均並み(2013年10月08日)
- 汚れが気になる人向け、「MONO」シリーズから黒色消しゴムが新登場
- きれいな文字が書ける『文字力アップノート』発売~ナカバヤシ
- 教室とeラーニングをシームレスに連携させるシステム タブレット版も登場
- ソフトバンクの選手といっしょに練習できる野球教室 参加者募集中!
- 授業改善に役立つパンフレット『授業アイディア例』を作成~国立教育政策研究所(2013年10月07日)
- 『ジェットストリーム』から操作性、高級感を両立した社会人層向けペンが登場
- 教育用ICT機器は市場拡大の一途、タブレット端末が牽引する見込み
- この秋、東京国立博物館のワークショップで歴史上の「文化」を体験しよう
- クリスマスを外国で過ごせる学生向けホームステイ語学研修
- サッカーキッズ育成「オンライン自主練サービス」の試験運用が開始されています(2013年10月05日)
- 日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査~文化庁(2013年10月04日)
- スマートフォンやタブレットを使っていても、やっぱり仕事の相棒は「ノート」
- 日本食文化・川場の食材・自然写真を融合「KAWABA国際自然文化サミット」【10月5日~20日、10月18~20日群馬県川場村】
- シヤチハタより「おりがみ工場」大人向けパッケージ版が発売されています
投稿者 kksblog : 2007年09月06日 02:35