●「生きる力」を育むために 〜防災教育支援に関する懇談会〜 (2007年09月05日)
大地震や火山の噴火、大型台風など、日本国内だけでも、記憶に新しい自然災害がいくつもあります。一方、災害への物的な備え、心の備えは十分でしょうか?
文部科学省では、平成19年4月から「防災教育支援に関する懇談会」において、学校や地域等で行われている防災教育の取り組みを支援し、社会全体の防災力を高めるための方策について検討を重ねてきました。現在の防災教育における課題や現状、当面推進すべき防災教育の支援方策等について、中間とりまとめ報告が文部科学省のサイトに掲載されています。
防災教育を通して「生きる力」を育む、というのが防災教育支援の基本的考え方の一つです。「生きる力」とは、平成8年の中央教育審議会にて提言されたものを防災教育に当てはめ、地域の特性を考えて防災に努め、被災してもその後の生活を乗り切り、進んで他の人々や地域の安全を支える能力、としています。
このような人材を育てるために、学校教育の中で、児童生徒が防災について学ぶことが重要だと考えられます。しかし、肝心の防災教育の担い手が不足、あるいは教育の現場と結びついていない、などの課題があります。
防災教育の具体的な内容がない、ということも課題の一つです。地方、地域によって想定される災害は異なるため、画一的な指導のガイドを作ることも困難です。多くの種類の防災教育に関する素材を用意し、それをそれぞれの現場で、自由に選択して活用できるようになれば、防災教育がスムーズに浸透することも考えられます。
学校で想定された災害は、地域にとっても深刻な問題となるものです。住民参加の授業など、地域全体で防災意識を高めるよう、学校がはたらきかけるのもいいかもしれません。
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防災教育支援に関する懇談会中間とりまとめについて
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投稿者 kksblog : 2007年09月05日 02:07